2015年10月21日水曜日

「ROM測定」

私はこれまで自分の職場に、作業療法の実習生を何人も受け入れてきました。

実習で必ず始めにやるのは、「評価」ですよね。

そして、さらに最初にやるのは、「ROM測定」ですよね。

もちろん、面接みたいなことも最初やるかもしれませんけど。

この「ROM測定」、はじめは実習生に好きなようにさせてきました。

私自身が「ROM測定」の必要性を感じてないので、

やらなくてもいいんだよ、といっても、必ずやります。

ある患者さんに、実習生の「ROM測定」で痛い思いをさせてしまい、

拒否が出てきてしまったので、それから逆に、

「ROM測定」はやらないで、と言うようにしたのですが、

それでも、実習生はやります。

なんでかな~と思ったのですが、

どうやら学校の方で、やるように命じられている(?)ようでした。

まあ確かに、学校で教えるのは、評価項目を積み上げて、短期目標・長期目標を決めて

治療計画を立てる、いわゆるボトムアップアプローチですからね。

こういう疾患の患者にはこういう評価項目、と決まっていて、

それらの評価項目を過不足無く積み上げていく、ということですね。

養成校の先生も、学生は知識・経験が無いので仕方ない、とおっしゃっていました。

それにしても、この「ROM測定」の練習は無駄な様に思えます。

臨床で、治療前に四肢関節の「ROM測定」をしているセラピストは一人もいないと思います。

やるとしても必要に応じて、必要な関節だけですよね。

やっぱり無駄ですよね~。

養成校でも、ボトムアップだけでなく、れっきとした、作業療法士が作成した

トップダウンアプローチもあるんですから(カナダモデル)、

そういうものを教えてあげればよいと思うんですが...。

実は、そこにはもう一つ問題があって、

それは、指導するスーパーバイザー側にあります。

つまり、指導する側のセラピストも従来の養成校で学んできている訳で、

「ROM測定」をやらないと、なんでやらないんだ、となるわけです。

自分も臨床でなんかやらないくせに...。

おっと言葉が激しくなってきました。

ここらでやめておきましょう...。

この関連のお話は又の機会に...。

今日もブログを見ていただきありがとうございました! 

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