私はこれまで自分の職場に、作業療法の実習生を何人も受け入れてきました。
実習で必ず始めにやるのは、「評価」ですよね。
そして、さらに最初にやるのは、「ROM測定」ですよね。
もちろん、面接みたいなことも最初やるかもしれませんけど。
この「ROM測定」、はじめは実習生に好きなようにさせてきました。
私自身が「ROM測定」の必要性を感じてないので、
やらなくてもいいんだよ、といっても、必ずやります。
ある患者さんに、実習生の「ROM測定」で痛い思いをさせてしまい、
拒否が出てきてしまったので、それから逆に、
「ROM測定」はやらないで、と言うようにしたのですが、
それでも、実習生はやります。
なんでかな~と思ったのですが、
どうやら学校の方で、やるように命じられている(?)ようでした。
まあ確かに、学校で教えるのは、評価項目を積み上げて、短期目標・長期目標を決めて
治療計画を立てる、いわゆるボトムアップアプローチですからね。
こういう疾患の患者にはこういう評価項目、と決まっていて、
それらの評価項目を過不足無く積み上げていく、ということですね。
養成校の先生も、学生は知識・経験が無いので仕方ない、とおっしゃっていました。
それにしても、この「ROM測定」の練習は無駄な様に思えます。
臨床で、治療前に四肢関節の「ROM測定」をしているセラピストは一人もいないと思います。
やるとしても必要に応じて、必要な関節だけですよね。
やっぱり無駄ですよね~。
養成校でも、ボトムアップだけでなく、れっきとした、作業療法士が作成した
トップダウンアプローチもあるんですから(カナダモデル)、
そういうものを教えてあげればよいと思うんですが...。
実は、そこにはもう一つ問題があって、
それは、指導するスーパーバイザー側にあります。
つまり、指導する側のセラピストも従来の養成校で学んできている訳で、
「ROM測定」をやらないと、なんでやらないんだ、となるわけです。
自分も臨床でなんかやらないくせに...。
おっと言葉が激しくなってきました。
ここらでやめておきましょう...。
この関連のお話は又の機会に...。
今日もブログを見ていただきありがとうございました!
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