今日は、作業療法関連のお話をさせていただきます。
リハビリの世界では、いくつか技術体系や理論があると思います。
ボバースアプローチであったり、PNFであったり、AKAなど、いろいろあります。
それらを構築したのは医師であったり、理学療法士であったりすると思いますが、
作業療法士が構築した理論もいくつかあります。
その一つの感覚統合療法は小児の分野では有名です。
もう一つ、人間作業モデルという理論があります。
私個人としては、作業療法士なら誰でも基本的に習得しておくべき理論、だと思っているのですが、
実際はそうでもないようです。
養成校でも教えているところは少ないように思います。
今まで私の所に来た実習生で教わっている学生はいませんでした。
逆に、人間作業モデルに対して、アンチ、みたいな人もいるようです。
理論なんか役に立たない、と。
作業療法を「作業」療法らしくするのには、
この人間作業モデルはとても有効な理論のように思えます。
作業療法士は、臨床でどんなアプローチを身につけたとしても、
基本的に、この人間作業モデルが基本事項として身についているべきではないかと思うのです。
もっと言うなら、先ほどのボバースアプローチやPNF、AKA等は、医師が構築した理論体系です。
そういうものを学んで、治療に役立てるのはもちろん良いのですが、
なぜ、作業療法士が構築した立派な理論を基礎として学ばないのか?
疑問に思います。
人間作業モデルは、どの理論とも競合しないので、学んでおいて損はありません。
人間作業モデルを基礎に、ボバースアプローチやPNF、AKAを使えば良いだけです。
ボバース関連の著作でエガ―スの「片麻痺の作業療法」という本があります。
その本の序文を上田敏先生が書いておられますが、
その中で上田先生は、ボバースアプローチをなんで作業療法士がやるのだ、身体機能のことは
理学療法士がやればいいのではないか、と言う意味のことを書かれています。
「片麻痺の作業療法」という本の序文にですよ?
私がリハ学生の頃、教官に教えて頂きました。
おもしろいですね。
さて、書き始めた時は、人間作業モデルの概要をお話しようかと思ったのですが、
なんか、話が脱線し、愚痴っぽくなってしまいました。
人間作業モデルは、臨床現場だけではなく、一般的な人間の活動にも
当てはめることができるので、そこいらを絡めてご紹介するつもりでした。
また今度にさせて頂きます。
今日もブログを見ていただきありがとうございました!
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