2016年12月28日水曜日

想の部分

本日も当ブログにお越しいただきありがとうございます!



ちょっと前にいらした患者さんから、

「何か家で自分でやっておくこととか、気をつけることとかありますか?」

と聞かれました。


その患者さんは自主トレのつもりで聞いたようでしたが、

私は、操体法創始者橋本敬三先生が唱えた、

息・食・動・想・環

を思い出していました。


いろいろ気をつけることはありますよ、なんて答えてしまいましたが、


それはさておき、

それぞれ、奥深いものがあるのは皆さんもご承知のとおりかと思います。


その中でも、今回は、想についてごく簡単にお話ししてみたいと思います。


想  …  考えること


1.楽しく前向きに考える

  物事にはプラス面とマイナス面があります。

  プラス面を見るようにして、前向きに考えるようにします。

  マイナス面ばかりを見ていると、気持ちが沈み、

  やる気も起こらずに、身体に不調をきたします。



2.体が気持ちよいことをする

  体を動かすことは本能的なことです。

  全身の筋肉を使ってエネルギーを発散させ、汗をかき、酸素をいっぱい吸って

  体の能力をフル回転させた後は、充実感にあふれ、さっぱりとした気分になります。

   これは皆さんも体験していることと思います。



3.感謝の気持ちを持つ

  感謝の気持ちを言葉にすると、心が明るくなり、感謝された人も嬉しくなります。



4.愛情を持って接する

  私たちは自然の恵みと家族や周囲の人たちの愛情に支えられて生きています。

  恵まれていることに感謝する心をいつまでも忘れずにいることができれば、

  何にでも愛情を持って接することができ、行動も親切になります。



5.その時は良くても、後味はどうですか?

  おいしいものも食べ過ぎた後は、気持ちが悪くなったり、だるくなったりしませんか?

  楽しいゲームもやりすぎた後は、目が疲れたり、肩がこったり、頭が痛くなったり、

 やるべきことができなかったりしませんか?

 どういう場合でも、体の声をよく聞けば、自分にとっての適量がわかります。

 大切なのは、後味が良いかどうかということです。

 





心の状態は、姿勢や仕草に現れます。

そして、体の調子にも現れてきます。

心の調子が悪ければ、体にも不調をきたします。


いかがでしょうか?


想の部分もこれだけではないと思いますが、

上記の5つだけでも気をつけてみてはいかがでしょうか?




今日はそんなお話しでした。



今日もブログを読んでいただきありがとうございました!





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2016年12月27日火曜日

カロリス

本日も当ブログにお越しいただきありがとうございます!



今日は「カロリス」のお話し。


皆さんは、カロリスって聞いたことありますか?


カロリスとは、

カロリー・リストリクション

の略語で、

「カロリー摂取を控えて健康に気を遣おう」

という意味だそうです。


確かに食事量を抑えれば、

体脂肪率や血糖値は低下し、ダイエットや食費節約にもなって、

確かに一石何鳥にもなりそうです。


カロリ-神話という話しもありますが、それはまたの機会にお話しするとして、


このカロリスの効果が顕著に現れるのは、

寿命だそうです。


この長寿効果は絶大だそうで、

小さな虫から哺乳類まで、生物界ではほぼ普遍的な事実だそうです。



ではどれくらいカロリスすれば良いかというと、

20~30%くらいなのだそうです。

20%程度普段の食事から削減すれば、

カロリスの効果が顕著に現れるということですね。


理屈からいえば、どんどん20%づつ減らしていけば、

究極、不食の人が最も長生きしそうということになります。

実際の所は私にはよくわかりませんが。



さて、実は、

このカロリスには、記憶力を高める効果もあるそうです。


ある研究で、30%オフのカロリスを3ヶ月間続けて、

30%も記憶力が向上したそうです。


何かを学ぼうと思ったら、

30%ほどのカロリスを行うと良いのかもしれませんね。



今日はそんなお話しでした。



今日もブログを読んでいただきありがとうございました!



操体法でも「食」の部分は大切にしています。


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2016年12月26日月曜日

最適な勉強法

今日も当ブログにお越しいただきありがとうございます!



今日は最適な勉強法というお話し。


これは、以前のブログにも書いたことがあると思います。



脳への定着には、

入力を繰り返すよりも、

出力を繰り返す方が効果的だということです。


学校の勉強でいうならば、


参考書を繰り返し丁寧に読み込むより、

問題集を繰り返しやる方が、

効果的な学習が期待できる、ということになります。


脳は、繰り返し記憶されるから必要だ、というより、


繰り返し使うから必要なんだ、と解釈して、


記憶を定着させるようです。





とするならば、


治療技術なんかも同じことが言えるような気がします。


何度も本を読んだり、DVDを見たり、セミナーに参加して、勉強するよりも、


臨床とかでたくさん使ってみる方が習得は早いということになります。


これは経験的にも言えますよね。



ただ、患者さんに使ってみるときには、

ある程度までは技術をしっかり身につけておくべきことは言うまでもありません。



当実践会の短時間テクニックセミナーも、

受講したあとは臨床でどんどん使用していただくことを前提にしています。


すぐに臨床で使えるテクニックをお伝えしています。


ただ、当実践会のセミナーに何回も参加する意義も実はあるんです。


セミナーには多くの受講生さんが一度に集まるので、


その分、数多く練習する機会があります。

半日で何十人もの人に試すこともできます。


実際の臨床ではないので、

それこそ、たくさん練習することができます。


しかも練習相手は同じ治療家で、フィードバックももらえます。

そして、講師もそばにいます。


とても良い環境です。


そういうわけで、

当実践会のセミナーを大いに活用していただきたいと思います。


今日はそんなお話しで。




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当実践会のセミナーは以下のリンクから!




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2016年12月22日木曜日

Kポジションと骨操法

本日も当ブログにお越しいただきありがとうございます!



先日いらした患者さんのお話し。



片手での仕事を一時集中してやり過ぎて、

片側の肩の痛みが発生。

病院では四十肩の診断名。

おそらく、検査では何もわからなかったのでしょう。


神経ブロックも効果が無かったといいます。


肩屈曲時にいくらかの可動域制限と最終域で痛みが発生します。


肩に関しては、器質障害まで進展しているように感じます。

また、腰背部の膨隆も巨大でした。



さて、まずはKポジションを施行してみます。


最初のチェック。

痛みのある側を上にした側臥位で、

上半身だけ後方へ倒れてもらいます。

少し倒しただけで、背中に痛みが生じます。

そして、Kポジションの開始位置、肩の伸展時に痛みが生じます。


なので、痛みの出ない位置、中間位から上肢を前方に突きだしてもらいます。


それならできました。


次の、肩甲骨内転への抵抗、後方へ倒れ込む動作では、

痛みの出ないように、できる範囲でやってもらいます。




それぞれ2回づつやりました。(私は2回が定番です)


最後チェックしますと、上半身の後方への倒れ込みは、

肘がベッドに付くまでとはいきませんが、

普通に捻れるようになってきました。


肩の屈曲も却って反対側よりも可動性が増してきたようです。

屈曲時の痛みも軽減してきました。



そして最後に骨の操法も施行してみました。


例の、肘の圧迫のやつですね。


すると、さらに屈曲角度が増しました。



骨の操法もすごい効果的ですね。


臨床でも十分に効果を発揮します。




Kポジションは、基本の動きで痛みの出る人でも、


痛みの出ない範囲で行えば十分に効果を発揮します。


ちょっと応用的になりますが、

形通りにできなくても諦めずに、試してみてください。


また、アドバンスコースを受講されている方も、

骨操法ドシドシ使ってみてくださいね。




今日はそんなお話しで。



今日もブログを読んでいただきありがとうございました!




2月はKポジションのセミナーです!


1月のIポジションのセミナーも是非どうぞ!






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2016年12月21日水曜日

左右差がないとき…

本日も当ブログにお越しいただきありがとうございます!



今日は、セミナーなどでよくご質問のある、

「左右差が無いときはどうするんですか?」

というお話し。


IポジションでもKポジションでもあるいは

膝たおしやかかと突き出しなどの基本操法でも、

左右差がない患者さんはいらっしゃると思います。




左右差がない場合…


その操法を施行しない、

という選択がまずあります。


左右差がないので、

そもそも、楽な方に動かす、ということができません。


ただ、視診などで、施術者側で明らかに左右差が見て取れたときには、

楽そうな方をやりたくもなりますが、

可動域的にはきつそう、楽そうにみえても、

患者さん本人の主観として、きついとか、楽とかは限らないともいえます。


また、歪みの有無を、左右差の有無と考えた時には、

マッチポンプのようになってしまいそうです。

(左右差を作って、またなくす、みたいな)




さて、左右差が無い場合、

本当に左右差が無い場合の他に、

患者さんの感覚レベルの問題で左右差を感じにくい、ということもあるかもしれません。


その場合には、


ゆっくり動いてもらうとか、

声かけなどで、身体からのサインを感じてもらうように、

誘導するということも一つの方法です。



基本操法では、左右の違いを診るとき、

徒手的な要素が少し入るので、

施術者側が注意して誘導することができます。

ゆっくりやって、真ん中で一度止めるとか、ですね。


しかしIポジションやKポジションでは、

自分でその動きを行ってもらうので、

ゆっくり行ってもらうとか、そういう誘導は必要かと思います。




また、IポジションやKポジションでは、

各論で、左右差を選ぶための方法もあります。


例えば、Iポジションでは、

股関節の屈曲や外旋、体幹の回旋など、

各動作を分解して確認する方法とかもあります。


またKポジションでは、

両上肢の屈曲だけではなく、

左右の側臥位のやりやすさなどで選ぶという方法もあります。




さて、まとめるならば、


ある程度、繊細に誘導しても左右差が感じられなかった場合には、

無理してその操法は選択しなくてもいいかな、と思います。

他にいくらでもやりようはあると思います。


当実践会のセミナーの実技練習でも、

何度も施行していると、だんだん左右差がなくなってきますよね。

臨床で、そんな感じだったら、その操法は選択しなくてもよいのかなと思います。






今日はそんなお話しでした。


今日もブログを読んでいただきありがとうございました!



以下の操体法のセミナーでは、左右差がなくても、

どんどん練習してくださいね。






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2016年12月19日月曜日

スクールで感じたこと

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先日は当実践会のスクールへと行って参りました。


実践会のスクールもおかげさまで大盛況となってきており、


いよいよ活気を帯びてきました。


私も一応スクール生ではありますが、

キャリアからいって指導する側への比重が高くなっています。


そうはいっても、奥の果てしなく深い操体法、

参加するたびに十分に勉強できてしまうのですが、

やる側、受ける側の両方でとても勉強になります。


操法を受ける側としては、

それぞれのスクール生のやり方やチカラの入れ具合とか、様々なので、

その際に自分がどう感じるか、あるいは動きやすいとかそうでないとか、

いろいろなことが感じられるので、とても参考になります。


こうすればそうなるのか、というように、

自分が操法を行うときに生かせるからです。



また、指導する際にも、

他のスクール生さんが同じことで悩んでいたりすれば、

あぁこういうところで躓きやすいんだな、と気がつくことができます。

そしてその後の指導に生かすことができます。


そして、スクール生同士で、お互いに積極的にフィードバックしています。



この、スクールという場は、

通常のセミナーとはまた違う、


教える、教わる、という枠を超えて、



お互いに学び合う場として、とても貴重な場であるとつくづく感じます。


もちろん、その背景として、

スクール生さんたちが全員やる気のある、

一生懸命な方たちが集まっている、

ということがあると思います。


誰一人として受け身の方はいません。


自らどんどん成長していきたい、と行動している、人たちが集まるところ、


それが、当実践会のスクール、です。



今回つくづくそう思いました。


今日はそんなお話しです。



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2016年12月16日金曜日

母に対しての操体法

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ここ1ヶ月、私は自分の母親に対して施術を行っています。


母はもう80過ぎであちこち痛いと言っています。

下肢のしびれもあります。

軽い脳梗塞の既往もあります。


どこから手をつけていいものか、という思いもありましたが、


円背で、仰臥位になれず、左右の側臥位の姿勢変換も困難であることから、


まずはそこからアプローチしようと思いました。


まずKポジションを試してみようと思いました。



さて、実は母は、耳が全く聞こえません。


感音性の重度の難聴です。

補聴器を使用しても無意味なので、

基本手振りや雰囲気とか、あとは筆談になります。


形は身振り手振りでわかりますが、


抵抗をかけるからそれに負けないように手を前に伸ばして…、

みたいな指示は、筆談になります。


初回こそ、筆談で行いましたが、

2回目以降は、実施する操法を念頭において、

それに見合う指示をあらかじめ書いておいて、

ラミネートしておいてます。


それでもやってみるといろいろと、細かい指示が必要な時もあり、

そのつど、身振りや筆談が必要にはなりますね。


それでもなんとか、ある程度の形で施行できるようになってきます。


さて、Kポジションをなんとか左右両方施行しました。


すると、左右側臥位の姿勢変換も可能になり、

仰臥位もなんとかできるようになりました。


そのあと、つま先上げなんかもやってみますと、


背中、腰のあたりが楽になってきたようです。


初回はそれで終わりにしましたが、

2回目以降、Kポジション、つま先上げ、膝たおし、かかと突き出しなどを施行し、


今では、姿勢変換や起き上がり等がだいぶ楽になり、

腰も痛くなくなった、と言っています。


下肢のしびれは変わらずあるようです。




重度の難聴の方は、以前に1回来院されたことがありましたが、


やはり大事なところはホワイトボードで筆談で行いました。

その方も高齢でどこへ行っても治らなかった、ということでしたが、


Iポジションだけで、とても良くなって帰って行きました。


これは、余談でした。


当たり前のことですが、

重度難聴の方に対しても、操体法は変わらず有効性を発揮します。



今日はそんなお話しでした。



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2016年12月15日木曜日

後知恵バイパス

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皆さんは、日常の中で、


「やっぱりね」

「ほらね、そうなると思ったよ」


と言ったり思ったりしたことがあるでしょうか?


予感が的中した、と感じたときに使う言葉かと思います。


しかし、実際にはどれだけ的中したのかは怪しいようです。




こんな実験があったようです。



ある有名な小説家が生涯に何冊の長編小説を書いたか、被験者に質問します。


結果は、平均51冊でした。(正解は66冊です)


しばらくしてから、同じ人に正解を伝えてから、

「あのとき何冊と推定しましたか?」

と尋ねると、

その回答の平均値は、63冊になったのです。


多くの人は、以前自分は正解はしなかったが、正解に近い回答をした、

と思い込んでいたのです。


他にも似たような実験結果はあるようです。




つまりは、

「やっぱりね」とかいうときの”やっぱり”は、

それほど”やっぱり”でもないということです。


こういうのを「後知恵バイアス」と言うそうです。



さらに、よくありがちなのが、

「あの時、こうしていれば…」

という類いの後悔があります。


因果をはじめから知っていた、というニュアンスが前提にあるので、


これも、後知恵バイアスの一種のようです。


つまり、



後悔しても意味はない



ということではないでしょうか。




結局、たいして、因果もわかっていなかったのだから、

あのときこうしていれば、なんて考えるのは、ナンセンスだということですね。



しかしながら、この後知恵バイアスは強力なバイアスらしいので、

なかなか取り除くのは難しいようです。



私自身はというと、

ほとんど後悔とかしません。


昔に戻ってやり直したいとか一度も思ったことはありません。


今が一番と思っているからでしょうか。


まあ、良くも悪くものんきなところはあるのですが…。



今日はそんなお話しで。



今日もブログを読んでいただきありがとうございました!





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2016年12月14日水曜日

身体運動の法則 その2

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今日は、身体運動の6つの法則、

残りの3つをお話ししたいと思います。


最初の3つは、

1.連動の法則

2.重心安定の法則

3.重心移動の法則


そして4つめは、


4.呼吸との関連


力強い運動、あるいは急激な運動は、

息を吐くときか、息を止めているときにするものです。

武道でもスポーツでも、気合を入れて攻める時とか、動くときは、

息を吐きながら行うと思います。

息を吸うときは運動神経が働かないようです。


また、

ギックリ腰も吸気の時になる、と橋本先生はおっしゃっています。


くしゃみしたとき時とかは、呼気だとは思いますが、

その場合は、腹圧によって腰の関節や椎間板に衝撃が加わるのと、

急激な前屈みの姿勢などが関係するようです。


重い物を持ち上げるときは、息を止めたりすると思いますが、

軽い物の場合は、身体が緩んでいる状態の時もあるので、

そういう時にもギックリ腰になりやすいようです。


もちろん、そこに至るまでに身体の状態も悪くなっているということもあります。


呼吸は、スポーツ、お産、日常生活、精神状態、などいたるところで重要になってきますね。



さて、5番目。


5.動作と姿勢と感情


橋本敬三先生の言葉を借りれば、

「怒る時は腹を立て、季肋に力を入れると肝にさわり、

 悲しみ憂いは、前屈して、呼吸器、消化器を圧迫し、驚くと腎に衝撃を与え、

 腰が抜けることがある。」


動作と感情は連動していることを述べています。


また、姿勢についても、

自信があるときは胸を張るし、

不安な時は眼球がちょろちょろと動きますし、

優しい顔で激怒することはできません。

姿勢と感情も連動しています。



6.飲食との相関


橋本敬三先生は、食べ物は生命のもと、であり、

物の食べ方にもちゃんと法則があるのだと言います。

それを無視すればやはり身体の調子がおかしくなる、と。



添加物や防腐剤のような毒をとることはせず、


その季節の物を食べなさい、

うまい物を食べ過ぎるな、

肉を食べたら、その7倍の野菜やご飯を食べなさい、


などと説いています。


昔から、しっかりと食の重要性も説いておられました。



以上、6つの身体運動に関わる法則や関連性があります。


そのどれかの法則を無視するならば、


身体運動に問題が起こるということです。



操体法って、単なる治療手技とかではなくて、


生きるための様々な法則をも考慮にいれた、

人間全体をみていく体系なんです。


まだまだ奥は深いです…。



今日はそんなお話しでした。


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2016年12月13日火曜日

Iポジション実施例

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今日はIポジションの実施例です。


何回目かの来院で、

現在はそれほど強い症状はありません。


右大腿部の違和感と、

右肩周囲の張り、を訴えておりました。


Iポジションですが、


右側のポジションだと、右肩に痛み、

左側のポジションだと、右腰部の張りを感じていました。


どちらが楽ですかと尋ねると、

右側だということなので、


右側のIポジションを施行します。


まず基本の蹴り出しパターンで行います。


すると、左側ポジション時の右腰部の張りが、いくらか良くなったと言います。

いくらか、というので、最初を10としたら今はどれくらいですか、と尋ねると、


10→5 だとのこと。


さらに、内旋パターンで行います。

すると、右腰部の張りは無くなったようですが、

右下肢の違和感が発生したようです。


ここは症状を追いかけず、

さりげなく、右側のポジションを確認してもらうと、

右肩の痛みはなくなっていました。



あと、仰向けの基本操法をちょっとだけやりまして、


正味10分ほどで終了といたしました。

この方の感覚レベルもだんだんと良くなってきたので、

あまりやり過ぎるのはよくないと思いました。

これは、メルマガやピカメル、セミナーなどでも、お話ししているとおりです。



今日は、症例というよりも、Iポジションのこんな実施例でした。



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(但し、2月はKポジションですが…これも良いですよ!)






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2016年12月12日月曜日

運動と学力

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皆さんの経験の中で、

スポーツもできるし、頭もいい、という人はいませんでしたか?


私も思い浮かべる人はいますし、

現在も、地元の中学生で、

部活で活躍していて、いい高校に入った、という生徒はやはりいます。


スポーツできるやつは頭もいいんだよなー

とか思ったりもしますが、


実際のところ、本当にそうらしいです。


海外の研究で、

「運動が得意な生徒ほど、勉強の成績もよい」

という関係が見いだされました。


やはりそうかと、いう感じです。


別の研究でも、


「反復シャトル走」と算数、国語の相関が高かったようです。


これもかなり、心当たりがあります。




さて、これらは、単に統計学的な傾向というだけですが、


実際、脳の働きからみると、


計算するときに働く、「頭頂間溝」「背側前頭前野」

読書の時に働く、「帯状野」

などの脳領域は、

有酸素運動の時にも働く脳部位なのだそうです。


なので、本当に運動と学力は関係しているのかもしれません。


ちなみに、筋トレや、柔軟体操では、脳は別の領域がはたらき、


学力とは関係ないようです。



部活とか、クラブでスポーツ頑張っているけど

そんなに成績が良くない人も多くいるとは思いますが、

もしかしたら、勉強する時間がそもそも少ないのか、

勉強が嫌いなだけかもしれませんね。



やればきっとできそう…。



学力を向上させたければ、

有酸素運動も取り入れたら良いということになりますね。


さらに、大人も、

よく学ぼうと思ったら、

運動もした方が良いということですね。




高齢者に関しても、

「歳をとって集中力が散漫になるのは、体力衰弱のせいである」

と考えている研究者もいます。


つまり、何かに集中するのには、

姿勢を維持する筋力や持久力が必要だということですね。



高齢者も、インナーマッスルを鍛えるのは必要だということになります。



そう考えると、

ヨガとか、

操体法とか、


頭を良くしてくれるのではないかと思います。




今日はそんなお話しで。



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2016年12月7日水曜日

身体運動の法則

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操体法の創始者である橋本敬三先生は、

身体運動の法則として、以下の6つを挙げています。


1.連動の法則

2.重心安定の法則

3.重心移動の法則

4.呼吸との関連

5.動作と姿勢と感情

6.飲食との相関




まず、1の連動の法則についてですが、


橋本先生は、

全運動系は中枢神経を介して連動装置になっているといいます。

つまり、身体の一部分をある目的に向かって動かすと全系が協力的に動く、

ということです。



このことは、

臨床家の方は実感していることと思いますし、

当実践会のセミナーでも、お話ししています。

また、三浦先生の著書の「操体法入門」などでも詳細に解説されています。



そして、

手足や指趾を固定し抵抗をかけると、

近隣関節から順次協調して動いていくということもいえます。



短時間テクニックセミナー腰痛編②を受講されている方は、

Iポジションの上肢から誘導するというパターンが、

イメージがつきやすいかと思います。



さらに橋本先生は、

一カ所に歪みができると、これをカバーするために、

系統的に歪みが波及するとも述べています。


逆に操法にあたって、末端局部からの操作により、

遠隔の部分にも好結果がでるということは、

「痛い部分には触れない」 「遠隔治療」

というキーワードで、代表中村も常日頃述べているところです。




次に、

2の重心安定の法則ですが、


橋本先生は、

腰をまっすぐに伸ばし、ここをカナメとして運動すること、と述べています。

そのために、

手は小指に、足は母趾に力点を置くつもりで動作せよといいます。

そうすれば、可動域も大きくなり、

能率も良く、疲れも少なく、フォームも綺麗になります。

スポーツその他どのような動きにも共通の法則です。




そして3の重心移動の法則ですが、


橋本先生は、


屈曲運動時は反対側に、

伸展時並びに回旋時は同側に重心を移動させなければならないと述べています。


屈曲は体幹の前屈と後屈のことで、

前屈時は骨盤は後ろへ、後屈時は骨盤は前へ、ということですね。


伸展は、上に手を伸ばすような動き、

例えば、右手を上に伸ばしたときは右側に重心をかける、ということですね。



回旋は体幹の回旋です。

回旋した方向に重心をかける、ということです。




体幹の側屈の時は、間違えやすいですが、


右側屈の時は左足に重心がかけ、

左側屈の時は右足に重心をかけます。

 
当実践会のセミナーを受講された方は、体験したことがあると思います。




さて、長くなりますので、残りの3つはまたの機会にお話ししたいと思います。



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2016年12月6日火曜日

隠喩

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今日はコミュニケーションに関するお話し。


ある研究者によると、


コミュニケーションの主導権は、受け手にあるそうです。



例えば、

セールスマンが言葉巧みに商品を勧めたとしても、

買うか買わないかを決めるのはお客さんだから、

ということのようです。


相手に一方的にしゃべられて、

主導権を握られている、と感じることもあるような気がしますが、

受け手がいなければコミュニケーションはそもそも成り立たないし、

送り手がいないのもコミュニケーションは始まりません。


受け手があってコミュニケーションが成り立つと考えれば、

受け手に主導権があると言えるのかもしれません。



さて、セールスの世界ではいろいろな話法はあると思いますが、

受け手の脳を強く活性化する方法があることが、研究で確かめられています。




それは、



メタファーを使うことです。



メタファ-は隠喩とも言われますが、

喩え表現のことです。


例えば、

「人生は旅のようだ」

とか

「走馬燈のように頭の中をぐるぐると駆け巡る」

みたいなものですね。




このメタファーを聞いたときは、


脳の言語野に加えて、前頭葉の一部である下前頭回などの

脳の広い範囲が活動するそうです。


つまりは、脳の高次機能が関わっているとのこと。



また、メタファーの理解には、右脳も関わっているとも言われています。


つまりは、メタファーを利用することによって、

聞き手の脳を活性化できるということになります。



そうなると、メタファーを使うことによって、

相手の心に響くように何か伝えることができるかもしれません。



メタファーってあらためて考えるとなかなか思いつきませんが、

考える癖をつけて、

いくつかレパートリーを持っていれば、

いろいろな場面で、

相手に響くように伝えることができるようになるかもしれませんね。



今日はそんなお話しでした。



今日もブログを読んでいただきありがとうございました!



操体法は、人生を変えるために必要なツール、みたいなものです!


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2016年12月5日月曜日

社会的証明

本日も当ブログにお越しいただきありがとうございます!



最近、比較的高齢の方の車の事故が多くなっているように思います。


実際多くなっているかどうかはわかりませんが、

メディアでの報道については多くなっているように感じます。



何か類似の事件や事故が多く報道されると、今までは、

過去にもそれなりにあったが、報道されていなかっただけだなんだろう

と思っていましたが。


ところがそうでもないような気もしています。


「影響力の武器」(ロバート・Bチャルディーニ著)の中に、

「社会的証明」という章があります。


それは、

「特定の状況で、ある行動を遂行する人が多いほど、人はそれが正しい行動だと判断する。」

というものです。

ごく簡単に言ってしまうと、

他人を模倣しようとする強い作用のことです。



この社会的証明の顕著な例として、

誰かの自殺が一面で報じられた後、
 
飛行機事故や自動車事故が急増する、

ことを挙げています。



ウェルテル効果というのがあるそうです。

これは、マスメディアの自殺報道に影響されて自殺が増える、という現象です。


有名人の自殺が報道された後、

ファンが後追い自殺をするという例も多々あるようですが、

それとは別に、そういった現象は起きているようです。


自殺と事故の関係は、間接的につながっていると言われています。

例えば、事故を装って自殺をする、ということ等です。



他人を模倣する強い作用が存在するのなら、


事故の報道があったときに、

同じような境遇の人が、同じようなことを無意識の中で起こしてしまう、

ということもあり得るのかな、と思ってしまいます。



ちょっと前には、児童の列に車が突っ込むという事故もありましたが、

最初の事故があってから、

何件か続いたように記憶しています。





社会的証明の詳しいことは、本を参考にしていただいて、

自分では注意しつつ、

正しい方向で用いたいと思います。


なんだか、オチのない話しになってしましました。


今日はそんなお話しでした。



今日もブログを読んでいただきありがとうございました!



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セラピストスキルアップ実践会

2016年12月2日金曜日

海外旅行と自己治癒力

本日も当ブログにお越しいただきありがとうございます!


巷では、自己治癒力、という言葉がよく聞かれます。

操体法ももちろん、自己治癒力を高めてくれます。


自己治癒力を高める方法はたくさんあると思いますが、


ある文献で、

「海外旅行」が自己治癒力を高めてくれる、


というのがありました。


研究では、リンパ球の増加や、

がん患者さんの予後追跡調査などで確認されているようです。


海外旅行は、

時空を短時間で超え、価値観を変える格好の方法なんだそうです。

人が感動やカルチャーショックを受け、

それがその人の考え方や生き方に変容を与えるほどのものであればあるほど、

リンパ球数が増加するとのことです。


よって自己治癒力が有意に高まると述べています。


事例もあるようです。


とても忙しい中小企業の経理担当役員の男性が、

海外旅行に行くことにより、

最終的には高血圧や糖尿病の薬を飲まなくても済むようになった。


さらに、


40歳女性が海外旅行に行くようになってから、

20年来のアトピーが改善し、ステロイド薬から離脱できた。


など。




とすると、操体法を習っている人たちで、

考え方や生き方に変容を与えられている人は、

自己治癒力が高まっていると考えられます!


もちろん私もそうです!




操体法は、

患者さんにも、

そして

施術者にも、


自己治癒力を高めてくれてそうです。



ぜひ、操体法を追求していきましょう!



今日はそんなお話しでした!



今日もブログを読んでいただきありがとうございました!




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