2018年5月30日水曜日

Kポジション

本日も当ブログにお越しいただきありがとうございます!

先週末はKポジションのセミナーが行われました。
私も日曜日だけ、上野会場でサブ講師をさせていただきました。
今回参加された受講生の皆さんはお疲れさまでした。

Kポジションは案外難しいようで、苦労されている受講生の方も多かったようです。
ある程度できている方には、こちらもそれ以上を目指してご指導させていただくので、
奥深く難しく感じるのかもしれません。

確かに細かなところまで注意するならば、なかなか難しい手技ではありますが、
ある程度のポイントさえ押さえておけば、すぐに効果がでるので、
ぜひ諦めずに臨床で使い続けて欲しいと思います。

私も今のマイブームはKポジションなので、
毎日何人もの方に、Kポジション施行しています。
肩こりの人ばかりではありませんが、
背中の辛い方や、体幹の回旋が少ない方、腰の痛い方など、
より遠くの方へ効かすように(つながるように)意識して施行しています。
そのように考えれば、Kポジションをやってても面白いと思いますよ。

Kポジションもいろいろと留意点はありますが、
二つだけ。

一つは、手を前方に押してもらう時は、
その間、抵抗を一定にかけ、途中で抵抗を抜かないこと。

二つ目は、手をひいてもらう時は、
肩甲骨内側縁にしっかりと抵抗をかけておくこと。

抵抗はどれくらいとかいろいろとあるかと思いますが、
まずは上記の2点をしっかりとおさえて、
セミナー中に教わったことを思い出しながら回数をこなしていって欲しいと思います。

そしてまた、別の日のセミナーでお会いしましょう!

今日もブログを読んでいただきありがとうございました!

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セラピストスキルアップ実践会

2018年5月25日金曜日

一人で行う操体

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操体法は、自分で自分のからだを治していく、という思想が原点にあります。

なので、自分自身で行う操体も多く紹介されていますが、
今回はそのいくつかを、当実践会のセミナーに参加されたことのある方が
イメージしやすいものを特にご紹介します。

ひとつめは、
膝たおし、です。基本操法の中の基本の操法ですね。
仰臥位で両膝を立て、左右に両膝を倒してみます。
どちらか不快かを確認し、不快な方がわかったら、
その方と反対側に息を吐きながらゆっくりと倒していきます。
5秒くらいかけて動かしていき、最終域で3~5秒ためて、脱力します。
これを2回繰り返します。
あらゆる症状に効果があります。

ふたつめは、
かえる足、です。
腹臥位で片方ずつ、膝を同側のわき腹に近づけていきます。

楽な方を2~3回行います。
これもゆっくりと息を吐きながら行います。
からだの硬い人は難しいかもしれませんが、できる範囲で行えば良いかと思います。
これもあらゆる症状に効果があるようです。


すでに治療に操体法を使用されている方は、
患者さんにも自主練として指導しやすいかと思います。

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セラピストスキルアップ実践会 

2018年5月23日水曜日

原始感覚

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橋本敬三先生は、
野生動物が自分で自分のからだを治す方法を知っていて、
それを自分の勘で治すと言っています。
その勘のことを橋本先生は「原始感覚」と言っています。

この原始感覚は人間にも備わっていて、
私たちの祖先はこの原始感覚に従って行動していたようです。

ただ、その後人間が進化するに従って、知識や文化が入り込み、
この原始感覚が鈍麻していきました。

本来はこの原始感覚が、自分の身体の動く方向を示しているのに、
自分の知識や意識でそれを否定したら、身体のどこかがおかしくなってきます。
これが身体の不調や病気ということになります。

人間はこの原始感覚に素直に従っていれば、
その心身の可能性を最高度に発揮できるそうです。
ただ、意識過剰、知識過剰のために、そうはならないのです。

逆に意識の希薄な時、すなわち無意識の時が最もバランスが良いようです。 
橋本先生は、酔っぱらいはどんなに転んでも、階段から落っこちても、
大きなけがはしないと言っています。
ホントかどうか試して見る勇気はありませんが、
ホントの酔っ払いはそのような気がします。

さて、私たちは、操体法を用いて、その方の何らかの問題に対処していく時に、
その人の今ある症状を改善していくことよりもむしろ、
その人の原始感覚を取り戻していくように促していくことが大事になります。

なので、操体法のテクニックで症状が改善できますが、
操体法で原始感覚を取り戻していくことの方がより大切になります。

皆さんもそんなつもりで、操体法を利用してみてください。
今日はそんなお話しでした。

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セラピストスキルアップ実践会 

2018年5月18日金曜日

日常生活の手入れ(精神面)

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操体法の創始者である橋本敬三先生は、
息・食・動・想における想の部分、つまり精神面における、
日常生活での手入れ、ということについて以下のように述べています。


目前の現象に対して、美しきこと、明るきこと、
好ましきことのみに心を向けてそれを言葉に出し、
反対のことは心に留めず、言葉にも出さないことである。
出した言葉の方に心が向かうという原則がある。
運命のハンドルは言葉である。
     (「からだの設計にミスはない 操体の原理」たにぐち書店 より)


今、あらためてみても、深い言葉であると感じます。
なかなかできそうでできない部分でもあります。
自己啓発本には常に出てきそうなことばですが、
橋本先生も操体の概念からこのことはしっかりと見通していました。

私も
「出した言葉の方に心が向かう」
 ということをしっかりと心に留めておきたいと思います。


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セラピストスキルアップ実践会

2018年5月16日水曜日

ストレスが好むもの

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私たち人間は、昔も今も常にストレスにさらされていると思いますが、
ストレスが最も好むものがあります。
それは、心にとっても体にとっても「気持ちが悪いこと」なんです。

では、逆にストレスが嫌うものはなにかと言うと、「気持ちが良いこと」なんです。

つまり、気持ちが悪いことを繰り返して行うと、体は不調を訴え、
ストレスがどんどんと増強していきます。

そして、気持ち良いことを常に行っていれば、
つまり、気持ち良さを体に常に与えてやると、
体のストレスがどんどんと消えていきます。

体を動かすことが健康に良いと言われていますが、
これも、体が気持ち良いからなんですね。
体が辛く感じる運動は体には良くなさそうです。

激しい運動をすればそれだけ健康になるということでも無く、
体が気持ちよくなるような運動、適度な運動、ということが、体には良さそうです。

患者さんに動いてもらう時や、自分で体を動かす時など、
気持ち良さという感覚に従って動いてもらうのが、
健康に資する運動なんですね。


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セラピストスキルアップ実践会

2018年5月11日金曜日

圧痛の効かない人

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今日は、圧痛が効かなかった人のお話です。
60代の女性の方です。

足趾の圧痛刺激は全く痛くなく、むしろ気持ちいい、という方でした。

しかも、なんとも言えないくらい気持ちいいとのことです。


右側がそんな感じでしたが、

左側は、気持ちよくもないけど、全く痛くもない、とのことでした。



しかし、他の操法を施行した後、

もう一度同じ圧痛操法を施行してみると、

先ほどよりは痛くなってきたとのこと。

変わるんですね。


そして、手と体幹の方の圧痛はというと、

こちらの方は逆に、敏感なくらい、痛がっていました。


下肢と上肢・体幹では、全く様相が異なっていました。


人によって圧痛箇所は異なりますので、

足趾が全く効かなくても、

他の箇所を探してみることは必要ですね。

人によっても、日によっても、そして治療が進むにつれても、
痛みの在り方は変化してきます。
そして感覚のレベルも変化してきますので、
その変化をよくおさえておいてください。


今日はそんなお話しでした。


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セラピストスキルアップ実践会

2018年5月9日水曜日

入力よりも出力

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今日は入力よりも出力、というお話し。
これは、以前のブログにも書いたことがあると思います。

脳への定着には、入力を繰り返すよりも、
出力を繰り返す方が効果的だということです。
学校の勉強でいうならば、参考書を繰り返し丁寧に読み込むより、
問題集を繰り返しやる方が、 効果的な学習が期待できる、ということになります。

脳は、繰り返し記憶されるから必要だ、というより、
繰り返し使うから必要なんだ、と解釈して、記憶を定着させるようです。

とするならば、 治療技術なんかも同じことが言えるような気がします。
何度も本を読んだり、DVDを見たり、セミナーに参加して、勉強するよりも、
臨床とかでたくさん使ってみる方が習得は早いということになります。
これは経験的にも言えますよね。

ただ、患者さんに使ってみるときには、
ある程度までは技術をしっかり身につけておくべきことは言うまでもありません。

当実践会の短時間テクニックセミナーも、
受講したあとは臨床でどんどん使用していただくことを前提にしています。
すぐに臨床で使えるテクニックをお伝えしています。

ただ、当実践会のセミナーに何回も参加する意義も実はあるんです。

セミナーには多くの受講生さんが一度に集まるので、
その分、数多く練習する機会があります。
半日で何十人もの人に試すこともできます。
実際の臨床ではないので、それこそ、たくさん練習することができます。
しかも練習相手は同じ治療家で、フィードバックももらえます。
そして、講師もそばにいます。
とても良い環境です。

そういうわけで、
当実践会のセミナーを大いに活用していただきたいと思います。

今日はそんなお話しで。

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2018年5月4日金曜日

Kポジションで手を押す方向

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今日はKポジションのお話しです。

Kポジションというと、当実践会のセミナーでは、
肩こり編とか五十肩セミナー等でお伝えする技術ですが、
肩甲骨周りを緩めたい時には手っ取り早い方法です。
側臥位から手を前方に押し出すのと後方へ引くのを行ってもらうということは、
セミナー参加者ならご存じのことと思います。 、

このKポジションを施行する時、私は最近ではあえて
「この手を前方に押してきてもらっていいですか」
と声かけするのですが、
そうすると、患者さんが手を押してくる向きは様々になります。
そして、2回目や3回目でも1回目とは違った方向に押してきます。

こちらも中枢に、より戻っていくように抵抗を調整するので、
患者さんにとって、より最適な方向に押してくるようになります。
なので、施術者の方も、押してくる方向が常に変化するものと考えて、
抵抗の向きや力加減を調整しなければなりません。
ただ、どの向きが最も良いとかは答えがないので、
そこは患者さんに任せるしかありません。

Kポジションは視線のことだったり、上記のようなことだったり、
その他いろいろと細かなポイントがあるので、当実践会のセミナーに何度も参加して、
深めていってもらいたいと思います。

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2018年5月2日水曜日

あご挙上と頭蓋の調整

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ある方が、数日前より血圧が上がり、頭痛もして、少しずつ悪くなっていると
感じているということで、施術を試みてみました。

とあるストレスから血圧が上がり、それが数日続き、いつもなら寝ていれば治るはずの
頭痛が治まらないとのことです。じっとしても歩いていても、左後頭部に痛みを感じていました。病院を受診してCT撮影もしましたが、特に問題もなく、頭皮神経痛という診断名(?)をいただいてきたようです。


さて、この方はIポジションでも基本操法でも体の繋がりは感じにくそうです。

でも、あご挙上は気持ちよさを感じてくれました。

そして頭蓋では左側硬膜の動きが悪いように感じられました。
調整したら、眠ってしまうほど気持ち良かったようです。

施術後、ほとんど症状方は改善したようでした。

あご挙上は、当実践会のセミナーでは基礎コースで学ぶ内容であり、
頭蓋の調整は応用コースで習得する技術です。

純粋に操体法だけでは対応が難しい症例や、あるいは、リラクゼーションサロンのような
場面でもこれらの技術は大いに真価を発揮できるのではないでしょうか?

今日はそんなお話でした。

今日もブログをご覧いただきありがとうございます。



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