2018年6月29日金曜日

操体法の原理原則を忘れずに

本日も当ブログにお越しいただきありがとうございます!

当実践会の短時間テクニックセミナーや上級のコースに参加していただいた方は
すでにご存知かと思いますが、操体法の原理は
「楽な方へ、気持ちのいい方へ身体を動かす」
ということです。(それによって身体が整っていく)
いくつかの例外はあるにしても、
操体法のほとんどの操法はその原理にしたがって行います。
そして、この操体法は症状別のテクニックではない、
ということは常にお話ししているところでもあります。

さて、私もこの短時間テクニックセミナーで初めて学んだ時、
I
ポジションやKポジションの即効性や、
だれにでもすぐに身につけられる簡便性に惹かれました。
そして、上級のコースにも進み、
基本操法や、応用的な各種操法も学んでいきました。
ただこのときは、自戒を込めて言うならば、私自身は操体法を、
それぞれのテクニックとか、手技として、学んで、使用していたように思います。
症状別のテクニックではないのは理解していましたが、
それぞれの手技やテクニックの集合体、のようなイメージでしょうか……

今思えば、そんなふうに操体法を学んでいったように思います。
もちろん、操体法のそれぞれの技法は操体法の原理原則が盛り込まれ、
それにしたがって行うわけです。
また、当実践会でお伝えしている、
I
ポジションやKポジションも、症状別ではないテクニックとして、
ご紹介させていただいています。

しかしながら、操体法を、症状別ではない、身体を整えるための、
それぞれの手技や技法としてだけ学んでしまうと、かなりもったいないです。
なぜなら、操体法には、現存の手技・テクニックにとらわれない、
無限の可能性を秘めているからです。
操体法の原理原則である、「楽な方へ、気持ちいい方へ」
という動きは、いろいろな応用がきくと思います。
中村代表や他講師のピカメル・ブログでもお話ししています。
リハビリテーションの場面や、セルフメンテナンスなど、
多くの場面で、その原理原則が使えます。
なので、操体法のテクニックを、テクニックとしてだけとしてとらえるのではなく、
操体法の原理原則を意識して、「楽な方、気持ちいい方」へ動いてもらう、あるいは、
「楽だ」 とか 「気持ちいい」
という感覚を味わってもらう方向へと導いていければ、
患者さんも早く楽になっていきます。

操体法は、気持ち良さを感じてもらうのが決め手、なのです!

今日もブログを読んでいただきありがとうございました!
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セラピストスキルアップ実践会


2018年6月27日水曜日

Iポジションでの手の支え方

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先週末は当実践会のテクニックセミナー腰痛編が全国4会場で開催されました。
参加された受講生の皆さん、どうもありがとうございました。
その後臨床で使用されてみていかがでしたか?

今回お伝えしたのは、操体法の一つのテクニックであるIポジションです。
受講されたことのある方はおわかりかと思いますが、
Iポジションは、楽な方へ向いてもらい、
ベッドから垂らした方の脚を踏み込んでもらうことになっています。

踵部を操者の手のひらで支え、そこへ8:2で負けるように踏み込んでもらい、
クローズにするために途中で止めることになります。
その際、どうしても脚の力の方が強いため、
操者の手がぷるぷると震えてしまったりします。
操者の不安定さが患者さんに伝わるとよろしくないと、我々は考えているので、
震えないようにする工夫をしなければなりません。

患者さんの脚を支える方の操者の肘を、
自分の腹や大腿部に接触させて安定化させる方法も指導しています。
しかし、それでも、不安定になってしまう方には、
私は以下のようにすることを提案しています。

それは、患者さんの脚を止める際に、
患者さんの踵部を支えた方の手の甲を、自分の腹や大腿部で支える方法です。
すると、自分の重心に近いところで支えるので、かなり安定します。

ほとんどの方はこの方法を試してみると、安定できることを実感してくれます。
他の方法でも安定していれば、それで大丈夫です。
そのままの方法でIポジションを施行してくださって構いません。

しかし、どうも不安定になってしまうという方は、
先ほどの、手の甲を自分の腹や大腿部で支える方法を試してみて下さい。
きっと安定するはずです。

今日はそんなお話しでした。
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セラピストスキルアップ実践会

2018年6月22日金曜日

あっていい歪みと、ない方がいい歪み

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今日は歪みのお話し。
歪みというと、普通は無い方がいいものと考えてしまいます。
理想としてはそうかもしれません。
でも、実際は、
私たちは、生活していく上で、誰でも多かれ少なかれ、どこかが歪んでいます。
当実践会のセミナーでも、受講生の皆さんに試していただいていますが、
あの、体幹の回旋や前後屈、側屈です。
ほとんどの皆さんは、左右前後にわずかでも違いがあると思います。
それが、歪みというわけですが、
その歪みが必ずしも何らかの症状を引き起こしてるわけでもありません。
それは、一つには、症状が現れるまでの歪みではないということもあるでしょう。
その場合は、放っておくと、症状が現れてくるかもしれません。
そして、もう一つは、無くなってはいけない歪み、もあるということです。

つまり、歪みには、なくなってはいけない歪みと、なくなったほうがいい歪み
の二つがあるということになります。
臥位の操法や、施術で、歪みがとれて、筋骨格のバランスがとれても、
いざ起きて歩いてみると、なんかフラフラするとか、
歩きづらくなった、ということがあり得ます。
これは、なくなってはいけない歪みが、なくなってしまった可能性があります。
臥位と座位、立位では、重力の影響が異なりますので、
そういったことも考えられるわけですね。

重力の影響下で、体のバランスを整えるために、
あえて生じている歪み、というのもあるので、
施術する側としては、注意する必要がありますね。
常に、立って、そして歩いている状態での変化を把握する必要があるということですね。

今日はそんなお話しでした。

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2018年6月20日水曜日

想の部分

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ちょっと前にいらした患者さんから、
「何か家で自分でやっておくこととか、気をつけることとかありますか?」
と聞かれました。

その患者さんは自主トレのつもりで聞いたようでしたが、
私は、操体法創始者橋本敬三先生が唱えた、
息・食・動・想・環
を思い出していました。

いろいろ気をつけることはありますよ、なんて思いましたが…

それはさておき、
それぞれ、奥深いものがあるのは皆さんもご承知のとおりかと思います。
その中でも、今回は、想についてごく簡単にお話ししてみたいと思います。

想  …  考えること

1.楽しく前向きに考える
  物事にはプラス面とマイナス面があります。
  プラス面を見るようにして、前向きに考えるようにします。
  マイナス面ばかりを見ていると、気持ちが沈み、
  やる気も起こらずに、身体に不調をきたします。

2.体が気持ちよいことをする
  体を動かすことは本能的なことです。
  全身の筋肉を使ってエネルギーを発散させ、汗をかき、酸素をいっぱい吸って
  体の能力をフル回転させた後は、充実感にあふれ、さっぱりとした気分になります。  これは皆さんも体験していることと思います。

3.感謝の気持ちを持つ
  感謝の気持ちを言葉にすると、心が明るくなり、感謝された人も嬉しくなります。

4.愛情を持って接する
  私たちは自然の恵みと家族や周囲の人たちの愛情に支えられて生きています。
  恵まれていることに感謝する心をいつまでも忘れずにいることができれば、
  何にでも愛情を持って接することができ、行動も親切になります。

5.その時は良くても、後味はどうですか?
  おいしいものも食べ過ぎた後は、気持ちが悪くなったり、
  だるくなったりしませんか?
   楽しいゲームもやりすぎた後は、目が疲れたり、肩がこったり、頭が痛くなったり、
  やるべきことができなかったりしませんか?
  どういう場合でも、体の声をよく聞けば、自分にとっての適量がわかります。
  大切なのは、後味が良いかどうかということです。
  心の状態は、姿勢や仕草に現れます。
  そして、体の調子にも現れてきます。
  心の調子が悪ければ、体にも不調をきたします。

  いかがでしょうか?

  想の部分もこれだけではないと思いますが、
  上記の5つだけでも気をつけてみてはいかがでしょうか?

  今日はそんなお話しでした。
  今日もブログを読んでいただきありがとうございました!


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2018年6月15日金曜日

ひと手間かける

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よく料理などで、「ひと手間かける」という言い方をすることがあります。
より良く仕上げるための一工夫、などという意味です。
料理だけではなく、サービス一般にも使用することばですね。

操体法の中でも、もうひと手間かける、ということがあります。
例えば、操法をした後に仕上げに足揺らしを行うとか、
痛みの強い人に操法を行う前に、圧痛操法を行うとか、
基本操法とかで、しっかり止めるだけでなく、動きについていってみる、
など、いろいろとあると思います。
操体法を学んでいる皆さんもいろいろと、ひと手間かけていると思います。

操体法以外にも、皆さんお使いの手技・療法を、
適宜ひと手間として組み込んでいる方もいらっしゃると思います。

やはりそれは、「より良く仕上げる」、つまり、
施術の効果をより高くするためですよね。

当実践会の上級コースでもひと手間かけることは十分にできますが、
ひと手間のレパートリーのひとつとして、
トリガーポイント治療も取り入れたらいかがでしょうか?

以下のリンクからご確認ください。
操体法の施術を「より良く仕上げる」ためのひと手間を皆さんもぜひ!

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2018年6月13日水曜日

操体法との共生

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私もそうでしたが、皆さんの中にも、
操体法と出会うまで、いろいろな治療法やテクニックを学んできて、
どうもぱっとせず、そして操体法と出会い、
その素晴らしさに惹かれて、操体法を学び続けていく、
という方がいるのだろうと思います。

操体法を学び始めてから、
他のいろいろな治療法やテクニックを学んでみると、
操体法と似たところなどが見えてきます。
そして、操体法でも同じような事ができそうだ、などと感じることもあります。
もちろん、操体法とは別の切り口で、
素晴らしい結果を出すことができるテクニックもありますので、
そういったテクニックや治療法を学ぶことは大いに良いことだと思います。

操体法を学んでみて、あらためて考えてみると、
操体法は、他の治療法と相対するものではなく、
どちらかというと共生しやすい治療法だと思います。
それは、操体法が、他の様々な治療法のいいとこ取りをして、
体系づけられたものだからかもしれません。
 
だから、皆さんがすでに使っている治療法やテクニックとも、
適宜組み合わせて使用できるのだと思います。
それと、操体法では、
患者さんの感覚とか、術者の声かけや、触れ方、視線、間、など、
手技そのものの他に、いろいろなことに注意を払います。
他の治療法にもほとんど当てはまることだと思うので、
操体法は、治療法一般の基礎的なことや応用的なことを
すべて包含しているように思います。

実際、当実践会のスクールで学ぶ応用的な内容は、
マッサージを中心にしている施術家の方でも、
病院の理学療法士の方でも、
どんな分野の治療家でも利用できる技術です。

操体法に運良く(必然的に?)出会われ、
そして、操体法の素晴らしさに気付いた皆さんには、
ぜひ、操体法をより深く学んでいただいて、
操体法を自分の治療技術の核としていただけたらと思います。

そして、
中村代表のように操体法オンリーでもいけますし、
操体法を核として、
その他の治療法と組み合わせていただいてもよし、です。

今回、操体法とトリガーポイント治療とをコラボしたセミナーが開催されます。
操体法はたいていの治療法とコラボが可能です。
今回のトリガーポイント治療は、操体法をより効果的にしてくれます。
皆さんもぜひ参加してみてください。

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2018年6月8日金曜日

自分で治す

本日も当ブログにお越しいただきありがとうございます。


先日朝、顔を洗おうと洗面台を前にして腰をかがめたら、
ぎっくり腰のように、手で支えてないと中腰が保てない状況になりました。
やっちまったかな…と思いながら、
片手で支えながらもう片方の手で顔を洗いました。

施術する側がぎっくり腰で…というのもどうか思ったので、
とりあえず応急処置として、自分で操体法を試みてみました。

一人つま先上げ、一人膝たおし、一人かかと突き出し、一人かえる足などなど。

この中で一番良かったのは、一人かかと突き出しでした。
仰向けになって、左のかかと突き出したときに、気持ちよさを感じたので、
当実践会アドバンスコースで行う基本操法の応用のように、
気持ちよさを感じるままに一人で動いてみました。
すると、完全ではないものの、ぎっくり腰様の症状はおおかた改善していました。
おお、さすが、操体法は自分で治せるな、とあらためて思いました。

その日一日は普通に仕事ができました。
ここ最近何か特にしたわけではなかったので、きっと疲れがたまっていたのでしょう。
でもやはり日頃から、自分のからだをメンテナンスしておくことは絶対に必要です。

信頼できる治療院へ定期的にかかるのも良いかと思います。
あと、一人かかと突き出しや一人膝たおしなどの一人操体を、
朝起きる前に1~2回行うこともよろしいかと思います。

自分で気持ち良く動ける人は、
気持ち良いがままに自由に動いてみることをおすすめします。

今日はそんなお話でした。

今日もブログをご覧いただきありがとうございます。



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