9月16日付けの「作業療法とは」の続きを書き留めてはいたのですが、
 公開が今になってしまいました。
 前回、作業療法とは何か、を以下のような文章で示しました。
 「その人にとって意味のある作業ができるように支援すること」
 今日はこの文章の補足説明をさせてください。
 
 まず、作業療法でいうところの「作業」とは、
 俗に、手作業、と言われているような、手工芸的なものだけを指すのではなく、
 日常生活における、人間の全ての営みを指します。
 細かく言うなら、
 作業 は 日常生活動作(いわゆるADL)
       仕事(学生なら勉強、主婦なら家事、など)
       遊び
 の三つから成り立ちます。
 そして作業療法のクライエントや患者にとって意味のある「作業」であることが重要です。
 その人にとって、意味のある作業でなければ、
 できるようになっても、本人は満足しないからです。
 その人にとっての意味のある作業は、ほんとに人それぞれです。
 男性であれば、仕事、というかもしれないし、主婦なら家事、というかもしれないし、
 一人でトイレに行けること、と言うかもしれません。
 歩きたい、と言うなら、歩いてどこへ行って何をしたいのか、ということを確認します。
 歩く、という運動行為を改善するのは、理学療法の役割かと考えます。
 作業療法は、どこへ行って何をしたいのか、を確認し、それをできるように支援していきます。
 もし歩行可能になれば、それだけで患者の目的が達成されるかもしれません。
 予後予測的に歩行能力獲得が難しければ、歩行に代わる別な手段を考えなければなりません。
 車いすなどで移動が可能になっても、たとえば上肢のマヒなどで、
 そのやりたいことができないかもしれません。
 そうなると、片手でもできる方法を練習するとか、代替手段を検討する必要があります。
 そんな感じで、作業療法は考えていきます。
 実際の臨床場面では、上記の様に展開するのに困難なケースも沢山ありますが、
 作業療法はそれを目指していきます。
 まだまだ、作業療法について書きたいことはありますが、今回はこれくらいにしておきます。
 又の機会にお話しさせてください。
 今日もブログを見ていただきありがとうございました! 
  
  
 
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