2016年1月26日火曜日

毛羽立ち

先日、テレビ番組で、ある病院の肩関節外来について放映していました。

よくある名医の紹介系の番組でしょうか。

10年来、肩の痛みが収まらない患者さんがいました。

その患者さんは、ある病院で五十肩と診断されたものの、

10年間、肩の痛みに悩まされてきました。

そこでこの肩関節外来を受診しました。

この肩関節外来は、各専門の医師がチームを組んで、

カンファレンスなど情報共有をしながら、診断・治療を進めていくのが特徴です。

絶妙な角度でMRIを撮りながら、ついに二つの腫れている腱板を見つけます。

しかし、そのくらいの腫れでは、臨床症状を説明しきれません。

そして、チームリーダーの医師が、その腱板の一つに毛羽立ちのようなものを見つけます。

ささくれみたいなものでしょうか。

その腱板が切れかかっていて、痛みを起こしているのではないかと、仮説を提示します。

そして、その仮説を確かめるために、患者のその問題の腱板に麻酔の注射をします。

痛みが取れれば、仮説が正しいというわけです。

結果、痛みが和らぎ、仮説は合っていた、というわけです。

そして、あとはリハビリにて理学療法士から自己訓練を指導してもらい、終了となりました。

五十肩と診断されていたものは、実は、腱板炎だったというわけです。

ふ~ん、と思って見ていましたが、最後ちょっと腑に落ちないところがあります。

それは、毛羽立った腱板が痛みを起こしているというのはわかりますが、

そこに麻酔を打って痛みを消しても、その毛羽立ちは治るのでしょか?

痛みが無くなったからと、リハビリをして解決するものなのでしょうか?

そこがよくわかりませんでした。

その毛羽立ちが進行して、その腱板が切れたりしないのでしょうか?

純粋に対症療法であり、根本の解決になっていないような気がするのは私だけ?

ふとした疑問を述べてみました。

今日もブログを見ていただきありがとうございました!

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