2015年11月12日木曜日

菌との共生

実は私は、ここ最近石けんを使って手を洗っていません。

石けんなどを使うのはお風呂に入った時だけです。

腸の話で有名な藤田紘一郎先生によれば、

石けんを使用して手を洗うと、手の皮膚の常在菌が90%は死滅してしまうそうです。

すると、手の皮膚常在菌がいなくなり、他の病原菌が侵入しやすくなるし、

もちろん手も荒れてしまいます。

幸い、10%の皮膚常在菌が残っていれば、12時間かけて元のように増殖してくれるそうです。

だから、藤田先生は、手を石けんで洗うのは1日2回までと言っています。

それ以上、石けんを使用して手を洗ってしまうと、手の皮膚常在菌がいなくなって、

先のような、いろいろと問題が起こってくるのです。


それと、関連した話。

Oー157やOー111等の大腸菌の変種は、清潔な環境で繁殖します。

これらの菌は、毒性は強いのですが、繁殖する力は強くないそうです。

毒性の産生に70%を使ってしまい、生きる力は30%しかないそうです。

つまり、これらの菌は他の菌がいるところでは繁殖しないということになります。

皮肉な話、O-157やO-111は、厨房などの清潔な場所でより繁殖するということです。


ひところ清潔ブームみたいなものがありましたが、

人間は、ばい菌がいないと、かえって病気になりやすい体になっていくようです。

先の藤田先生によると、体の中にばい菌が入ってくることで、

腸内細菌が活性化し、免疫も強くなるそうです。

藤田先生曰く、

「多様な菌との共生が病原菌に強い体をつくる」


そういえば、藤田先生は、

自分のところの庭の土を毎日一口飲め、というようなことをおっしゃっていたような気がします。

先の著書では、

土壌菌のカプセルを1日1錠飲んでいると書いています。

また、落ちたものこそ食べなさいとも言っています。


清潔にしすぎることが、かえって私たちの健康を損ねる可能性があるということですね。

気をつけたいと思います。

今日もブログを見ていただきありがとうございました!

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