いつの頃だったか、勤務している病院において、褥瘡処置をラップ療法にて行うようになりました。
その当時のトレンドだったようです。
当時はよくわからなかったけれど、
夏井睦先生の「傷はぜったい消毒するな」(光文社新書)を読んでみて、納得しました。
それ以来、傷口を消毒したことがありません。
というより、もともと傷口を消毒する習慣はあまりなかったですね。
放っといていました。
でも、 乾かした方が早く治ると思っていて、絆創膏もなるべく貼らずにいました。
先の書籍によれば、
傷口からは、よくジュクジュクしたものが出てきますが、
これは傷口を治すための細胞成長因子という生理活性物質だそうです。
この細胞成長因子は40種類くらいあるそうですが、
これらの細胞成長因子がお互いに連携をとりながら、
皮膚の細胞の分裂を促したり、
繊維芽細胞に作用してコラーゲンの産生を促進させたりしているらしいのです。
この細胞成長因子は、傷口を消毒したり、乾燥させたりすると、死んでしまいます。
つまり、傷口を消毒したり乾燥させたりすることで、
わざわざ治りにくくさせていたのです。
この理屈を褥瘡処置に応用したものがラップ療法のようです。
一般人はケガしたらどうしたらよいかというと、
キズパワーパッドという絆創膏が市販されているので、それを使用するとよいらしいです。。
自分の経験として、傷口をバンドエイドなどの絆創膏で覆っておくと、
つねにグチュグチュして、治りにくいという印象がありました。
手の傷だったりすると、仕事柄、頻繁に手を洗ったりすると、
いつまで経っても傷口が治らない印象がありました。
きっとそれは、細胞成長因子が流れ出てしまっていたからなのでしょう。
詳しいことは、インターネットや先の書籍でご確認ください。
今日もブログを見ていただきありがとうございました!
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