2016年5月26日木曜日

湿布薬について

本日も当ブログにお越しいただきありがとうございます!



病院に勤めていた時は、

多くの高齢者とお目にかかる機会がありました。

実に多くの高齢者が薬をたくさん処方され、そしてそれを飲んでいます。


湿布もまたしかりです。


たくさん湿布をもらって、

体中に貼り付けています。

入院患者さんも外来の患者さんも同様です。

もちろん高齢者の方に限った話しでもありませんが……。


薬と同様、この湿布も注意が必要です。



痛いところに湿布を貼ると、

その時は痛みが和らいだような気もするようですが、

それで治った、という話しはあまり聞きません。



実は湿布は血管を収縮(細く)する作用があり、

血行を阻害する作用があります。


そもそも痛みの原因は、抑えられていた血流が回復する反射なんです。

血流障害を改善しようと 血管を拡張させて血流を増やします。

同時に、知覚神経に過敏に反応する働きをもつアセチルコリンやプロスタグランジン、ヒスタミン

などを増やして、腫れや痛みを引き起こします。


プロスタグランジンについて言えば、

交感神経を抑制し、副交感神経を優位にする働きがあり、

血管を拡張させる作用があります。

と同時に、痛みの閾値を下げる作用もあるので、

結果的に痛みを感じやすくさせてしまうわけです。


湿布でもメジャーなMテープはケトロプロフェンを成分とした湿布薬で、

プロスタグランジンの働きを抑制する作用があります。

つまり、湿布を貼ることにより、


副交感神経の働きを阻害し、交感神経が優位のままになり、

血管は収縮し、血流はよくなりません。

貼ったときは、痛みが和らぐのだとは思いますが、

身体としては、常に交感神経が働きづくめになり、

身体が休まる時がなく、免疫も充分に働かなくなると思われます。


なんだか、身体にいいものとはとても思えません。

湿布はあくまでもその場しのぎの対症療法であり、

常用するとかえって痛みが日常化してしまうのではないかと思われます。


注意が必要です。


痛みのある患者さんに対しては、

やはり、根本の原因にアプローチして、そして改善してあげたいですね。

患者さんとの協力のもとで。



今日もブログを読んでいただきありがとうございました!



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