2016年3月3日木曜日

EBMについて

本日も当ブログにお越しいただきありがとうございます!


さて、今日はちょっと堅い話題で。

一時流行りましたEBM(Evidennce Based Medicine)、

いわゆる「根拠に基づいた医療」についてです。

以前にも話題にしましたが、(やや否定的に)


http://ts-ichiro.blogspot.jp/2015/09/blog-post_21.html

http://ts-ichiro.blogspot.jp/2015/09/blog-post_22.html


今回は、まじめに取り上げてみます。


EBMの基礎は、「臨床疫学」という学問です。


この臨床疫学という言葉が初めて登場したのは、

1938年の米国臨床疫学研究会の会長講演の中でした。

「臨床医学は不確実性の科学であり、確率のアートである」

と言った人がいました。

つまり、

「すべての患者に確実に適用できる医学的真実は存在せず、

 そのために人間集団を対象にした臨床研究から得られた結果を

 統計学的手法を用いて個々の患者に適用していくこと」

が主張されました。


しかし、当時このパラダイムは医学界には必ずしも広くはうけいれられなかったようです。

医学を不確実なものとし、確率的にしか患者に適用できない、と言われたら、

ちょっと納得いかない医師も多かったでしょうね。、


1960年代に、

「臨床疫学とは、疫学原理や手法を臨床上の問題に応用して、

 科学的な観察と解釈を行うためのアプローチの一つである」

 として再認識されました。


そして、最終的に

「臨床疫学とは、患者集団の診断、予後、治療などに関するデータを

 疫学的・生命統計学的方法を用いて解釈し、

 眼前の患者に確率論的に最も適切な臨床判断を下すまでの

 一連の科学的アプローチである」

として確立されていったのです。


だいぶ堅い話になりましたが、

要するに、EBMとは、

「人間集団から得られた研究結果を解釈して日常臨床に役立てるための学問」

ということになります。


話はもう少し続けますので、あとは次回に。


今日もブログを見ていただきありがとうございました!




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