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治療院とか、あるいは病院勤めなんかしている方はおわかりかと思うんですが、
高齢の患者さんて、
湿布をあちこちにべたべた貼っている人多いですよね。
病院でも、制限があるとはいえ、たくさんもらえるようなので、
全身に何枚も貼っている方が非常に多いです。
そこで、湿布貼っている方には、
「湿布貼ってて良くなりますか?」
と聞くようにしています。
大概の方は、
「その時だけはね…」
という言い方をされます。
私は、この湿布の類いは、
痛みをかえって持続させる、と認識しています。
簡単に言うと、
湿布の成分が、交感神経を亢進させ、
痛みも亢進させてしまうと考えているからです。
もうちょっとだけ詳しくいうと、
いわゆる湿布は、
経皮消炎鎮痛剤
というものですが、
この、消炎鎮痛剤は、
血管を閉じて血流も痛みも(一時的に)止める働きがありますが、
同時にプロスタグランジンを阻害します。
プロスタグランジンの増加は不快な症状を呈しますが、
治癒には必要な反応です。
つまり、消炎鎮痛剤は治癒への段階をストップさせる薬です。
この薬を使うと、
一時的に痛みや腫れが治まりますが、
薬の効果が切れると、揺り返しがきて、
治癒とは正反対に向かいます。
そして悪循環に陥ってしまうわけですね。
なので、湿布をたくさん貼っている患者さんには、
かえって良くないということをさらっというようにしています。
それで湿布を貼るのをやめるかどうかはわかりませんが…。
今は湿布は貼りませんが、
昔貼った時、はがすとき痛かった記憶があります。
しかも毛深いところなんか…。
今日はそんなお話しでした。
湿布ではなく、
操体法で、痛みを改善していきましょう!
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