2016年11月2日水曜日

治す、のではなく…

本日も当ブログにお越しいただきありがとうございます!



先日、いらした比較的お若い男性患者さん。


2年ほど前からの、腰痛や時々左右どちらかの下肢に起こるしびれ。


仕事や日常生活に少なからず支障をきたしているようです。


こういう動作をすると痛くなる、というのはありませんでした。




それでも、端座位時、左の腰部を押圧すると痛いようです。


まず手始めに、Iポジションを施行してみます。


左右の差がわかり、左のポジションの時に、左腰部に痛みを感じます。

基本型のIポジション施行後、

左腰部の痛みは半減しました。


そしてつま先上げ。

背中が伸びる感じ・反る感じがわかっていただけたようです。

一発で、膝裏のコリが減少しました。

この時点で腰部の痛みは消失したようです。


そして、右上腕部の痛みも訴えていたので、

Kポジションもやってみましたら、

それも見事に消失してしまいました。

 しかも、上肢を前方につきだしたときに、

気持ちいい感じがあったそうです。



本人も、「やばい……」

と言いながら驚いておられました。





さて、私はふと思いました。


私はいつものように施術しているのに、

こんなに劇的に変わる人もいる。

変わらない人もいる。


今回強く感じたのは、


「私が治したんじゃないな……。この患者さんが自分で治したんだな……」


ということ。


もちろん、賢明な治療家の皆さんなら、

当たり前の感性かと思いますが、



私なんかはついついなんとかして治してあげたい、

などと思って頑張ることもありますので、


今回のケースだと、

あら勝手に治っちゃったのね…

という感じです。



さて、こういったことを踏まえて、操体法の基本に立ち返るならば、


操体法の創始者である橋本敬三先生の


「治療なんて下の下だ」


という言葉や、


その弟子の今昭宏先生の


「操体法はホドコシにあらず、ハカライなり」


という表現が身にしみてきます。



つまり、今回私が感じたのは、



患者さんを治す、ということではなく、


患者さんに治る身体になっていただく、

そのためのお手伝いをしていく、

ということを基本にして考えていくことが大切、


ということです。


だから、自分の治療技術を磨くことも、


患者さんにより良く感じてもらうための

触れ方だったり、声かけの仕方だったり、力加減だったり、

そういうことをしっかりと会得していくことなのだと、

思います。


気持ち良さを感じることができれば、

自分で治っていくことができますからね。



今日はそんなお話しをさせていただきました。



今日もブログを読んでいただきありがとうございました!



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