先日、いらした比較的お若い男性患者さん。
2年ほど前からの、腰痛や時々左右どちらかの下肢に起こるしびれ。
仕事や日常生活に少なからず支障をきたしているようです。
こういう動作をすると痛くなる、というのはありませんでした。
それでも、端座位時、左の腰部を押圧すると痛いようです。
まず手始めに、Iポジションを施行してみます。
左右の差がわかり、左のポジションの時に、左腰部に痛みを感じます。
基本型のIポジション施行後、
左腰部の痛みは半減しました。
そしてつま先上げ。
背中が伸びる感じ・反る感じがわかっていただけたようです。
一発で、膝裏のコリが減少しました。
この時点で腰部の痛みは消失したようです。
そして、右上腕部の痛みも訴えていたので、
Kポジションもやってみましたら、
それも見事に消失してしまいました。
しかも、上肢を前方につきだしたときに、
気持ちいい感じがあったそうです。
本人も、「やばい……」
と言いながら驚いておられました。
さて、私はふと思いました。
私はいつものように施術しているのに、
こんなに劇的に変わる人もいる。
変わらない人もいる。
今回強く感じたのは、
「私が治したんじゃないな……。この患者さんが自分で治したんだな……」
ということ。
もちろん、賢明な治療家の皆さんなら、
当たり前の感性かと思いますが、
私なんかはついついなんとかして治してあげたい、
などと思って頑張ることもありますので、
今回のケースだと、
あら勝手に治っちゃったのね…
という感じです。
さて、こういったことを踏まえて、操体法の基本に立ち返るならば、
操体法の創始者である橋本敬三先生の
「治療なんて下の下だ」
という言葉や、
その弟子の今昭宏先生の
「操体法はホドコシにあらず、ハカライなり」
という表現が身にしみてきます。
つまり、今回私が感じたのは、
患者さんを治す、ということではなく、
患者さんに治る身体になっていただく、
そのためのお手伝いをしていく、
ということを基本にして考えていくことが大切、
ということです。
だから、自分の治療技術を磨くことも、
患者さんにより良く感じてもらうための
触れ方だったり、声かけの仕方だったり、力加減だったり、
そういうことをしっかりと会得していくことなのだと、
思います。
気持ち良さを感じることができれば、
自分で治っていくことができますからね。
今日はそんなお話しをさせていただきました。
今日もブログを読んでいただきありがとうございました!
そんな操体法を学ぶなら、
以下のリンクをご参照ください。
↓
【短時間テクニックが学べるセミナーはこちら↓】
【new】12月腰痛編②~上肢からの改善編~セミナー
http://after-seitai.com/lp/a9/
11月肩こりセミナー
http://after-seitai.com/lp/a4/
経営関連セミナーはこちら↓
人の心を動かすセールスセミナー↓
https://peraichi.com/landing_
セラピストスキルアップ実践会
0 件のコメント:
コメントを投稿