2016年12月21日水曜日

左右差がないとき…

本日も当ブログにお越しいただきありがとうございます!



今日は、セミナーなどでよくご質問のある、

「左右差が無いときはどうするんですか?」

というお話し。


IポジションでもKポジションでもあるいは

膝たおしやかかと突き出しなどの基本操法でも、

左右差がない患者さんはいらっしゃると思います。




左右差がない場合…


その操法を施行しない、

という選択がまずあります。


左右差がないので、

そもそも、楽な方に動かす、ということができません。


ただ、視診などで、施術者側で明らかに左右差が見て取れたときには、

楽そうな方をやりたくもなりますが、

可動域的にはきつそう、楽そうにみえても、

患者さん本人の主観として、きついとか、楽とかは限らないともいえます。


また、歪みの有無を、左右差の有無と考えた時には、

マッチポンプのようになってしまいそうです。

(左右差を作って、またなくす、みたいな)




さて、左右差が無い場合、

本当に左右差が無い場合の他に、

患者さんの感覚レベルの問題で左右差を感じにくい、ということもあるかもしれません。


その場合には、


ゆっくり動いてもらうとか、

声かけなどで、身体からのサインを感じてもらうように、

誘導するということも一つの方法です。



基本操法では、左右の違いを診るとき、

徒手的な要素が少し入るので、

施術者側が注意して誘導することができます。

ゆっくりやって、真ん中で一度止めるとか、ですね。


しかしIポジションやKポジションでは、

自分でその動きを行ってもらうので、

ゆっくり行ってもらうとか、そういう誘導は必要かと思います。




また、IポジションやKポジションでは、

各論で、左右差を選ぶための方法もあります。


例えば、Iポジションでは、

股関節の屈曲や外旋、体幹の回旋など、

各動作を分解して確認する方法とかもあります。


またKポジションでは、

両上肢の屈曲だけではなく、

左右の側臥位のやりやすさなどで選ぶという方法もあります。




さて、まとめるならば、


ある程度、繊細に誘導しても左右差が感じられなかった場合には、

無理してその操法は選択しなくてもいいかな、と思います。

他にいくらでもやりようはあると思います。


当実践会のセミナーの実技練習でも、

何度も施行していると、だんだん左右差がなくなってきますよね。

臨床で、そんな感じだったら、その操法は選択しなくてもよいのかなと思います。






今日はそんなお話しでした。


今日もブログを読んでいただきありがとうございました!



以下の操体法のセミナーでは、左右差がなくても、

どんどん練習してくださいね。






【new】2月肩こりセミナー↓
http://after-seitai.com/lp/a4/ 




1月腰痛編①~下肢からの改善編~セミナー
http://after-seitai.com/lp/a3/









セラピストスキルアップ実践会

0 件のコメント:

コメントを投稿