私が操体法を学び始めた頃のお話しです。
操体法のある勉強会で、以下の様なお話しを聞きました。
操法をやる上で最も大切なのは、
「相手の症状をなくすことではありません」。
えっ?! という感じですよね?
さらに、
「むしろ真逆で、痛みを取ってはだめ」
だとのことです。
当時はとても不思議でした。
つまり、
「痛みというのは身体からのサインです。」
そして、「そのサインはなんで出てるの?」という所を見つけて、
教えてあげるのが施術者の役割である。
ということなんです。
これを聞いて、う~ん、なるほどな~と当時とても感銘を受けました。
確かに、痛みというのは身体からの危険信号であり、
その危険信号がなければ、逆に命にもかかわります。
その危険信号を安易に取るのではなく、
その危険信号が出ている大元の原因を教えてあげて、本人自らに改善してもらう。
これが本当の治療なのではないか…
今なら、感覚レベルの話しとも結びつきます。
操体法創始者の橋本敬三先生は、
「治療なんて下の下だ」
とおっしゃっています。
その直弟子の今先生も、常日頃、
「人の身体は治せない」
とおっしゃっているようです。
面白い世界です。
今日はこんなお話しでした。
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