今回は昔の失敗例をお話ししたいと思います。
ある日、ギックリ腰のような症状の方が来院されました。
腰を曲げてつらそうに歩いてきました。
治療ベッドに腰掛けていても、 両手で支えていないと痛むようでした。
左側の腰の痛みです。
横になっていると楽だというので、
問診その他、事前説明は横になったまま行いました。
それもそこそこに治療を始めました。
一回では治りませんよ、というお話しはしましたが、
自分としては、その時は、
手を離しても座って居られるようになるまで、くらいを目標にしました。
まず圧痛操法。
右足の特に中指が激痛のようです。
左足はどの指もそれほどの痛みはありません。
この圧痛操法では、痛みはとれませんでした。
手を離すと「痛っ」という感じです。
それから次に基本操法をいくつか試します。
最後に合谷も試します。
合谷も激痛のようでした。
最終的には、
手を離して座れるようにはなりませんでした。
見た感じでは、そんなに変わった感じはしませんでした。
また翌日来てもらうことにしました。
全く変わらないケースも珍しいな、と思っていたところ、
治療ベッドから歩いて帰るときに、
背筋を伸ばして歩いているのに気付きました。
(あれ、良くなっているではないですか……)
そして、一緒に来ていた奥さんに、
「来た時より、楽になった。」
と話しています。
しまった、と思いました。
見た目には最初と変わらず痛そうにしていたので、
つい、変わっていないと思い込んでいたのです。
実際にはだいぶ改善していたのです。
動きが楽になっていることを確認するべきだったのです…。
今考えても、初歩的なミスでした。
痛みを追ってはいけない、と思っていたはずなのに…。
患者さんはいくらかでも良くなって帰っていただけたので、
それは良かったのですが、
その時は反省しました。
皆さんも、痛みを追わず、
しっかりと、動きも良くなっていることを確認しましょうね。
今日はそんな昔の失敗のお話しでした。
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