2018年2月21日水曜日

脳は何のためにある?

本日も当ブログにお越しいただきありがとうございます。



さて、皆さんは「脳」って何のために存在していると思いますか?


思考するためでしょうか?


感情を作るためでしょうか?


あるいは意思決定をするためでしょうか?



脳ができたのは5億年ほど昔だと言われているそうです。





最初、比較的単純な原虫のような動物の中に、脳の原型ができあがったそうです。



脳科学者の池谷裕二先生は、


かれらが高度な意思決定をしたり感情を生み出したり、悲しんだり喜んだりするために



脳を生み出したとは、とうてい思えない、





そして、


たとえばヒルのような動物にも脳があるが、


あれは他者とのコミュニケーションを楽しむためにできたわけではない。



と述べています。


では、何のための脳なのでしょうか?



池谷先生によれば、


ヒルのような動物にも脳があるのは、


他者とのコミュニケーションを楽しむためではなく、


環境の中にいて、おいしいものがあったらそちらに行こうとか、


まずいものがあったらそこから逃げようとか、


何かわからないものがあったらどちらかに決めるとか、


食べるものなのかそれとも敵なのかといった、


情報として入ってくる身体感覚を、


寄っていくか逃げるかというシンプルな身体運動に変換するための


装置として脳を生み出しているということだそうです。


なるほど、と思います。


さらに、



身体感覚が入ってきて、これを脳の中で計算して、


その演算結果を身体運動に替えるためのコンバーター、


感覚を運動に替えるためのコンバーター、


身体を入力と出力で結ぶためのコンバーターとして脳ができた、


と述べています。


そして、


「脳がない動物はたくさんいるが、身体のない脳はない」


「よく脳はすごいと尊敬を集めているようだが、 脳はむしろ身体の奴隷」


と語っています。


私は、この一連の考えに感銘を受けました。




脳が発達した(?)現代では、


入力された感覚が不快なものでも、


逃避するという身体運動に変換されないようです。


少々不快でも我慢するものだという、


かなりのバイアスが脳にかかっているように思えます。



私たちがお伝えしている、いわゆる感覚レベルが悪くなっている状態ともいえます。



もし脳が、感覚を運動に替えるためのコンバーター、という


本来の働きを取り戻すならば、


良い感覚が入力された時に、それに対応する動きが生じるはずです。


操体法でいえば、自発動が生ずるのではないでしょうか。


感情や、思考、意思決定をやめることはもちろんできませんが、


身体感覚と運動を重要視する操体法によって、


感覚を運動に変換するという脳本来の動きも、


取り戻せればと思います。



今日はそんなお話でした。



今日もブログをご覧いただきありがとうございます。



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