たびたび話題にはなるお話しですが、
操体法は症状別のテクニックではない、とされ、
この操法はどんな症状に有効ですか?と尋ねても、
何にでも…、と答えられてしまう…。
臨床でどのようにして操体法を使用していいか、
迷われている方もいるかもしれません。
それぞれの症状に対して、
どの操法を用いて良いかわからないという方は、
「操体法の実際」
という書籍を参考にするのも一つの方法かもしれません。
この本は、それこそ、いろいろな症状に対して、
どの操法をどの順番で行ったら良いのか、
が一覧表になっています。
私も、この一覧表にならって、
その通りに施術をしてみたこともあります。
そういうものを参考にするのも良いかと思います。
今の自分の結論としては、
やはり、身体の各部(筋・筋膜など)のつながりを意識することなんだろうと思います。
ターゲットにしたい部位に直接触れるのではなく、
離れた部位から、アナトミーライン等のつながりを意識して、
目的の箇所にアプローチしていく。
しかし、そのつながりがスムーズな人と、そうでない人がいます。
操体法の各操法の効果にばらつきがあるのは、
そのつながりの善し悪しが一つの原因です。
症状別に操体法を施行したとしても、
結局、身体の各部がつながっていかなければ、
効果が不十分になります。
だから、そのつながりの洞察は必要になってきます。
例えば、Iポジションにしても、
基本パターン(蹴りからの)で効果が不十分な人、
いわゆる、足からのつながりが悪い人に対しては、
上肢からのIポジションを施行した方がつながりやすかったりするわけです。
(それでもつながりが悪かったら別の操法を考えることになりますが…)
基本操法でも、
例えば、肩の上げ下げが下肢の挙上をスムーズにするのだとしても、
かかと突き出しで頸の回旋がスムーズになるのだとしても、
それは、肩と下肢、足と頸が、つながりができているかこそ効果的なわけです。
そして、このつながりをスムーズにしていくために、
声かけが大事であったり、視線が大事であったり、環境が大事であったりするわけです。
もちろん「気持ち良さ」もです。
さらに最終的には施術者の「自信」が大事だったりするわけですね。
なので、操体法は症状別のテクニックではありませんが、
一時は前出の書籍などを参考にするのもよいでしょう。
そして、並行して、身体の各部のつながりを意識しつつ、
オリジナルの操法の組み立てができるように修練していけばよいと思います。
今日はそんなお話しで終わりたいと思います。
今日もブログを読んでいただきありがとうございました!
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