さて、一日あきましたがPTA講演会の続きです。
これからの社会でよりよく生きていくために必要となる様々な力を身につけるには……
その土台は、
自尊感情 (または自己肯定感)です。
自尊感情とは、
「自己に対する評価感情で、自分自身を基本的に価値あるものとする感覚。
自分自身の存在や生を基本的に価値あるものとして評価し信頼することによって、
人は積極的に意欲的に経験を積み重ね、満足感をもち、
自己に対しても他者に対しても受容的でありうる。
このような意味において、自尊感情は精神的健康や適応の基盤をなす。」
自尊感情の低い子どもは、
・投げやりになりがちであり、地道に努力することを避ける。
・自分の意見を言うこと(自己主張)ができず、友だちとの関係において過度に合わせようとする。
・自分の本当の気持ちが分からなくなり、
自分を犠牲にしてでも周囲の大人の期待に応えようとする。
・不利になると、他者のせいにしようとしたり、攻撃的にふるまったりする。
・いつも不安でいっぱいである。他者のことも自分のことも信用できない。
・ストレスに陥った状況を乗り越える力が弱い。
そして、
このような自尊感情の低い状況下では、考える力、問題を解決する力、判断する力、
コミュニケーションの力、そして他者と協働する力はつかない。
日本人の自尊感情は世界と比較しても低いそうです。
それは、
長所を伸ばすことよりも、短所を矯正することに力点が置かれる傾向や
(間違えてはいけない、とか)
成績など目に見えるものの優劣が子どもの最大の評価となり、
そのための競争を強いる学校教育・社会であることなどが要因のようです。
日本では、このようにもともと自尊感情が育ちにくい土壌にあります。
では、どのようにして自尊感情を育てていくのか?
続きはまた次回に。
今日もブログを見ていただきありがとうございました!
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