2018年6月29日金曜日

操体法の原理原則を忘れずに

本日も当ブログにお越しいただきありがとうございます!

当実践会の短時間テクニックセミナーや上級のコースに参加していただいた方は
すでにご存知かと思いますが、操体法の原理は
「楽な方へ、気持ちのいい方へ身体を動かす」
ということです。(それによって身体が整っていく)
いくつかの例外はあるにしても、
操体法のほとんどの操法はその原理にしたがって行います。
そして、この操体法は症状別のテクニックではない、
ということは常にお話ししているところでもあります。

さて、私もこの短時間テクニックセミナーで初めて学んだ時、
I
ポジションやKポジションの即効性や、
だれにでもすぐに身につけられる簡便性に惹かれました。
そして、上級のコースにも進み、
基本操法や、応用的な各種操法も学んでいきました。
ただこのときは、自戒を込めて言うならば、私自身は操体法を、
それぞれのテクニックとか、手技として、学んで、使用していたように思います。
症状別のテクニックではないのは理解していましたが、
それぞれの手技やテクニックの集合体、のようなイメージでしょうか……

今思えば、そんなふうに操体法を学んでいったように思います。
もちろん、操体法のそれぞれの技法は操体法の原理原則が盛り込まれ、
それにしたがって行うわけです。
また、当実践会でお伝えしている、
I
ポジションやKポジションも、症状別ではないテクニックとして、
ご紹介させていただいています。

しかしながら、操体法を、症状別ではない、身体を整えるための、
それぞれの手技や技法としてだけ学んでしまうと、かなりもったいないです。
なぜなら、操体法には、現存の手技・テクニックにとらわれない、
無限の可能性を秘めているからです。
操体法の原理原則である、「楽な方へ、気持ちいい方へ」
という動きは、いろいろな応用がきくと思います。
中村代表や他講師のピカメル・ブログでもお話ししています。
リハビリテーションの場面や、セルフメンテナンスなど、
多くの場面で、その原理原則が使えます。
なので、操体法のテクニックを、テクニックとしてだけとしてとらえるのではなく、
操体法の原理原則を意識して、「楽な方、気持ちいい方」へ動いてもらう、あるいは、
「楽だ」 とか 「気持ちいい」
という感覚を味わってもらう方向へと導いていければ、
患者さんも早く楽になっていきます。

操体法は、気持ち良さを感じてもらうのが決め手、なのです!

今日もブログを読んでいただきありがとうございました!
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【心理学×操体法セミナー】
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2018年6月27日水曜日

Iポジションでの手の支え方

本日も当ブログにお越しいただきありがとうございます!

先週末は当実践会のテクニックセミナー腰痛編が全国4会場で開催されました。
参加された受講生の皆さん、どうもありがとうございました。
その後臨床で使用されてみていかがでしたか?

今回お伝えしたのは、操体法の一つのテクニックであるIポジションです。
受講されたことのある方はおわかりかと思いますが、
Iポジションは、楽な方へ向いてもらい、
ベッドから垂らした方の脚を踏み込んでもらうことになっています。

踵部を操者の手のひらで支え、そこへ8:2で負けるように踏み込んでもらい、
クローズにするために途中で止めることになります。
その際、どうしても脚の力の方が強いため、
操者の手がぷるぷると震えてしまったりします。
操者の不安定さが患者さんに伝わるとよろしくないと、我々は考えているので、
震えないようにする工夫をしなければなりません。

患者さんの脚を支える方の操者の肘を、
自分の腹や大腿部に接触させて安定化させる方法も指導しています。
しかし、それでも、不安定になってしまう方には、
私は以下のようにすることを提案しています。

それは、患者さんの脚を止める際に、
患者さんの踵部を支えた方の手の甲を、自分の腹や大腿部で支える方法です。
すると、自分の重心に近いところで支えるので、かなり安定します。

ほとんどの方はこの方法を試してみると、安定できることを実感してくれます。
他の方法でも安定していれば、それで大丈夫です。
そのままの方法でIポジションを施行してくださって構いません。

しかし、どうも不安定になってしまうという方は、
先ほどの、手の甲を自分の腹や大腿部で支える方法を試してみて下さい。
きっと安定するはずです。

今日はそんなお話しでした。
今日もブログを読んでいただきありがとうございました!


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【顎関節セミナー】
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2018年6月22日金曜日

あっていい歪みと、ない方がいい歪み

本日も当ブログにお越しいただきありがとうございます!

今日は歪みのお話し。
歪みというと、普通は無い方がいいものと考えてしまいます。
理想としてはそうかもしれません。
でも、実際は、
私たちは、生活していく上で、誰でも多かれ少なかれ、どこかが歪んでいます。
当実践会のセミナーでも、受講生の皆さんに試していただいていますが、
あの、体幹の回旋や前後屈、側屈です。
ほとんどの皆さんは、左右前後にわずかでも違いがあると思います。
それが、歪みというわけですが、
その歪みが必ずしも何らかの症状を引き起こしてるわけでもありません。
それは、一つには、症状が現れるまでの歪みではないということもあるでしょう。
その場合は、放っておくと、症状が現れてくるかもしれません。
そして、もう一つは、無くなってはいけない歪み、もあるということです。

つまり、歪みには、なくなってはいけない歪みと、なくなったほうがいい歪み
の二つがあるということになります。
臥位の操法や、施術で、歪みがとれて、筋骨格のバランスがとれても、
いざ起きて歩いてみると、なんかフラフラするとか、
歩きづらくなった、ということがあり得ます。
これは、なくなってはいけない歪みが、なくなってしまった可能性があります。
臥位と座位、立位では、重力の影響が異なりますので、
そういったことも考えられるわけですね。

重力の影響下で、体のバランスを整えるために、
あえて生じている歪み、というのもあるので、
施術する側としては、注意する必要がありますね。
常に、立って、そして歩いている状態での変化を把握する必要があるということですね。

今日はそんなお話しでした。

今日もブログを読んでいただきありがとうございました!

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【操体進化論×トリガーポイント】
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2018年6月20日水曜日

想の部分

本日も当ブログにお越しいただきありがとうございます!

ちょっと前にいらした患者さんから、
「何か家で自分でやっておくこととか、気をつけることとかありますか?」
と聞かれました。

その患者さんは自主トレのつもりで聞いたようでしたが、
私は、操体法創始者橋本敬三先生が唱えた、
息・食・動・想・環
を思い出していました。

いろいろ気をつけることはありますよ、なんて思いましたが…

それはさておき、
それぞれ、奥深いものがあるのは皆さんもご承知のとおりかと思います。
その中でも、今回は、想についてごく簡単にお話ししてみたいと思います。

想  …  考えること

1.楽しく前向きに考える
  物事にはプラス面とマイナス面があります。
  プラス面を見るようにして、前向きに考えるようにします。
  マイナス面ばかりを見ていると、気持ちが沈み、
  やる気も起こらずに、身体に不調をきたします。

2.体が気持ちよいことをする
  体を動かすことは本能的なことです。
  全身の筋肉を使ってエネルギーを発散させ、汗をかき、酸素をいっぱい吸って
  体の能力をフル回転させた後は、充実感にあふれ、さっぱりとした気分になります。  これは皆さんも体験していることと思います。

3.感謝の気持ちを持つ
  感謝の気持ちを言葉にすると、心が明るくなり、感謝された人も嬉しくなります。

4.愛情を持って接する
  私たちは自然の恵みと家族や周囲の人たちの愛情に支えられて生きています。
  恵まれていることに感謝する心をいつまでも忘れずにいることができれば、
  何にでも愛情を持って接することができ、行動も親切になります。

5.その時は良くても、後味はどうですか?
  おいしいものも食べ過ぎた後は、気持ちが悪くなったり、
  だるくなったりしませんか?
   楽しいゲームもやりすぎた後は、目が疲れたり、肩がこったり、頭が痛くなったり、
  やるべきことができなかったりしませんか?
  どういう場合でも、体の声をよく聞けば、自分にとっての適量がわかります。
  大切なのは、後味が良いかどうかということです。
  心の状態は、姿勢や仕草に現れます。
  そして、体の調子にも現れてきます。
  心の調子が悪ければ、体にも不調をきたします。

  いかがでしょうか?

  想の部分もこれだけではないと思いますが、
  上記の5つだけでも気をつけてみてはいかがでしょうか?

  今日はそんなお話しでした。
  今日もブログを読んでいただきありがとうございました!


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2018年6月15日金曜日

ひと手間かける

本日も当ブログにお越しいただきましてありがとうございます。

よく料理などで、「ひと手間かける」という言い方をすることがあります。
より良く仕上げるための一工夫、などという意味です。
料理だけではなく、サービス一般にも使用することばですね。

操体法の中でも、もうひと手間かける、ということがあります。
例えば、操法をした後に仕上げに足揺らしを行うとか、
痛みの強い人に操法を行う前に、圧痛操法を行うとか、
基本操法とかで、しっかり止めるだけでなく、動きについていってみる、
など、いろいろとあると思います。
操体法を学んでいる皆さんもいろいろと、ひと手間かけていると思います。

操体法以外にも、皆さんお使いの手技・療法を、
適宜ひと手間として組み込んでいる方もいらっしゃると思います。

やはりそれは、「より良く仕上げる」、つまり、
施術の効果をより高くするためですよね。

当実践会の上級コースでもひと手間かけることは十分にできますが、
ひと手間のレパートリーのひとつとして、
トリガーポイント治療も取り入れたらいかがでしょうか?

以下のリンクからご確認ください。
操体法の施術を「より良く仕上げる」ためのひと手間を皆さんもぜひ!

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2018年6月13日水曜日

操体法との共生

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私もそうでしたが、皆さんの中にも、
操体法と出会うまで、いろいろな治療法やテクニックを学んできて、
どうもぱっとせず、そして操体法と出会い、
その素晴らしさに惹かれて、操体法を学び続けていく、
という方がいるのだろうと思います。

操体法を学び始めてから、
他のいろいろな治療法やテクニックを学んでみると、
操体法と似たところなどが見えてきます。
そして、操体法でも同じような事ができそうだ、などと感じることもあります。
もちろん、操体法とは別の切り口で、
素晴らしい結果を出すことができるテクニックもありますので、
そういったテクニックや治療法を学ぶことは大いに良いことだと思います。

操体法を学んでみて、あらためて考えてみると、
操体法は、他の治療法と相対するものではなく、
どちらかというと共生しやすい治療法だと思います。
それは、操体法が、他の様々な治療法のいいとこ取りをして、
体系づけられたものだからかもしれません。
 
だから、皆さんがすでに使っている治療法やテクニックとも、
適宜組み合わせて使用できるのだと思います。
それと、操体法では、
患者さんの感覚とか、術者の声かけや、触れ方、視線、間、など、
手技そのものの他に、いろいろなことに注意を払います。
他の治療法にもほとんど当てはまることだと思うので、
操体法は、治療法一般の基礎的なことや応用的なことを
すべて包含しているように思います。

実際、当実践会のスクールで学ぶ応用的な内容は、
マッサージを中心にしている施術家の方でも、
病院の理学療法士の方でも、
どんな分野の治療家でも利用できる技術です。

操体法に運良く(必然的に?)出会われ、
そして、操体法の素晴らしさに気付いた皆さんには、
ぜひ、操体法をより深く学んでいただいて、
操体法を自分の治療技術の核としていただけたらと思います。

そして、
中村代表のように操体法オンリーでもいけますし、
操体法を核として、
その他の治療法と組み合わせていただいてもよし、です。

今回、操体法とトリガーポイント治療とをコラボしたセミナーが開催されます。
操体法はたいていの治療法とコラボが可能です。
今回のトリガーポイント治療は、操体法をより効果的にしてくれます。
皆さんもぜひ参加してみてください。

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2018年6月8日金曜日

自分で治す

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先日朝、顔を洗おうと洗面台を前にして腰をかがめたら、
ぎっくり腰のように、手で支えてないと中腰が保てない状況になりました。
やっちまったかな…と思いながら、
片手で支えながらもう片方の手で顔を洗いました。

施術する側がぎっくり腰で…というのもどうか思ったので、
とりあえず応急処置として、自分で操体法を試みてみました。

一人つま先上げ、一人膝たおし、一人かかと突き出し、一人かえる足などなど。

この中で一番良かったのは、一人かかと突き出しでした。
仰向けになって、左のかかと突き出したときに、気持ちよさを感じたので、
当実践会アドバンスコースで行う基本操法の応用のように、
気持ちよさを感じるままに一人で動いてみました。
すると、完全ではないものの、ぎっくり腰様の症状はおおかた改善していました。
おお、さすが、操体法は自分で治せるな、とあらためて思いました。

その日一日は普通に仕事ができました。
ここ最近何か特にしたわけではなかったので、きっと疲れがたまっていたのでしょう。
でもやはり日頃から、自分のからだをメンテナンスしておくことは絶対に必要です。

信頼できる治療院へ定期的にかかるのも良いかと思います。
あと、一人かかと突き出しや一人膝たおしなどの一人操体を、
朝起きる前に1~2回行うこともよろしいかと思います。

自分で気持ち良く動ける人は、
気持ち良いがままに自由に動いてみることをおすすめします。

今日はそんなお話でした。

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2018年6月6日水曜日

肩の痛みも足から

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今日は、肩の痛みがあるという方のお話し。

四十肩とかではないようでです。
動診では、肩甲骨の内側縁と肩峰のあたりに、運動時痛があります。
1年くらい症状が続いているとのことです。

腰痛もある方だったので、まずIポジションを施行しました。
左右差のあった腰の張りが消失しました。
肩の方は変わりがありませんでした。

次は、
右足薬趾の掌側のはがしをちょこっと行ってみました。
肩甲骨内側縁の痛みはこれだけで軽減しました。

次に、同じく右足薬趾の圧痛刺激を試みました。
すると、肩甲骨内側縁の痛みは消失してしまいした。

そして、最後に左のふくらはぎのほぐしで、
肩峰の痛みも、10→2、となりました。

もちろん、痛みを追いかけるのはタブーなので、
「動きは良くなりましたね」などと声かけをしながらやっております。

いろいろとやっているようですが、
時間にしたら5分とか10分くらいですね。

もちろんkポジションから行うこともあるでしょう。

正解はないのが、操体法の良いところでもあり、
わかりずらいところかもしれませんね。

いろいろと試してみることをおすすめします。

今日はそんなお話しでした。

今日もブログを読んでいただきありがとうございました。

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2018年6月1日金曜日

膝たおしと骨操法

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先週末のアドバンスコースでは、骨操法というのもお伝えしました。
下肢編だったので、股関節の骨操法を練習しました。
受講された皆さんは臨床で使用しておられますでしょうか?

ベーシックコースでお伝えしている操法に、膝たおし、という操法がありますが、
純粋に体幹の回旋の問題と、
股関節に問題がある場合もあります。

身体をねじってみて、股関節の動きが悪いな、と感じたら、
骨操法も試してみてください。

アドバンスコースでお伝えしたように、
基本的には、どの方向から押したら良い感じか尋ねるのですが、
もし、どれも同じ、とかよくわからないという方でしたら、
決め打ちで横からの圧迫などで試してみてください。

それでも十分に効果が現れると思います。
これで膝たおしも楽になると思います。

あともちろん、圧痛操法との組み合わせもあるでしょうし、
症状によっては皮膚操法との組み合わせもあるかもしれません。

アドバンスコースでお伝えする操法はいろいろと組み合わせて応用もできるので、
ぜひ試してみてください。

本日も当ブログにお越しいただきありがとうございます!

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2018年5月30日水曜日

Kポジション

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先週末はKポジションのセミナーが行われました。
私も日曜日だけ、上野会場でサブ講師をさせていただきました。
今回参加された受講生の皆さんはお疲れさまでした。

Kポジションは案外難しいようで、苦労されている受講生の方も多かったようです。
ある程度できている方には、こちらもそれ以上を目指してご指導させていただくので、
奥深く難しく感じるのかもしれません。

確かに細かなところまで注意するならば、なかなか難しい手技ではありますが、
ある程度のポイントさえ押さえておけば、すぐに効果がでるので、
ぜひ諦めずに臨床で使い続けて欲しいと思います。

私も今のマイブームはKポジションなので、
毎日何人もの方に、Kポジション施行しています。
肩こりの人ばかりではありませんが、
背中の辛い方や、体幹の回旋が少ない方、腰の痛い方など、
より遠くの方へ効かすように(つながるように)意識して施行しています。
そのように考えれば、Kポジションをやってても面白いと思いますよ。

Kポジションもいろいろと留意点はありますが、
二つだけ。

一つは、手を前方に押してもらう時は、
その間、抵抗を一定にかけ、途中で抵抗を抜かないこと。

二つ目は、手をひいてもらう時は、
肩甲骨内側縁にしっかりと抵抗をかけておくこと。

抵抗はどれくらいとかいろいろとあるかと思いますが、
まずは上記の2点をしっかりとおさえて、
セミナー中に教わったことを思い出しながら回数をこなしていって欲しいと思います。

そしてまた、別の日のセミナーでお会いしましょう!

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2018年5月25日金曜日

一人で行う操体

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操体法は、自分で自分のからだを治していく、という思想が原点にあります。

なので、自分自身で行う操体も多く紹介されていますが、
今回はそのいくつかを、当実践会のセミナーに参加されたことのある方が
イメージしやすいものを特にご紹介します。

ひとつめは、
膝たおし、です。基本操法の中の基本の操法ですね。
仰臥位で両膝を立て、左右に両膝を倒してみます。
どちらか不快かを確認し、不快な方がわかったら、
その方と反対側に息を吐きながらゆっくりと倒していきます。
5秒くらいかけて動かしていき、最終域で3~5秒ためて、脱力します。
これを2回繰り返します。
あらゆる症状に効果があります。

ふたつめは、
かえる足、です。
腹臥位で片方ずつ、膝を同側のわき腹に近づけていきます。

楽な方を2~3回行います。
これもゆっくりと息を吐きながら行います。
からだの硬い人は難しいかもしれませんが、できる範囲で行えば良いかと思います。
これもあらゆる症状に効果があるようです。


すでに治療に操体法を使用されている方は、
患者さんにも自主練として指導しやすいかと思います。

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2018年5月23日水曜日

原始感覚

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橋本敬三先生は、
野生動物が自分で自分のからだを治す方法を知っていて、
それを自分の勘で治すと言っています。
その勘のことを橋本先生は「原始感覚」と言っています。

この原始感覚は人間にも備わっていて、
私たちの祖先はこの原始感覚に従って行動していたようです。

ただ、その後人間が進化するに従って、知識や文化が入り込み、
この原始感覚が鈍麻していきました。

本来はこの原始感覚が、自分の身体の動く方向を示しているのに、
自分の知識や意識でそれを否定したら、身体のどこかがおかしくなってきます。
これが身体の不調や病気ということになります。

人間はこの原始感覚に素直に従っていれば、
その心身の可能性を最高度に発揮できるそうです。
ただ、意識過剰、知識過剰のために、そうはならないのです。

逆に意識の希薄な時、すなわち無意識の時が最もバランスが良いようです。 
橋本先生は、酔っぱらいはどんなに転んでも、階段から落っこちても、
大きなけがはしないと言っています。
ホントかどうか試して見る勇気はありませんが、
ホントの酔っ払いはそのような気がします。

さて、私たちは、操体法を用いて、その方の何らかの問題に対処していく時に、
その人の今ある症状を改善していくことよりもむしろ、
その人の原始感覚を取り戻していくように促していくことが大事になります。

なので、操体法のテクニックで症状が改善できますが、
操体法で原始感覚を取り戻していくことの方がより大切になります。

皆さんもそんなつもりで、操体法を利用してみてください。
今日はそんなお話しでした。

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2018年5月18日金曜日

日常生活の手入れ(精神面)

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操体法の創始者である橋本敬三先生は、
息・食・動・想における想の部分、つまり精神面における、
日常生活での手入れ、ということについて以下のように述べています。


目前の現象に対して、美しきこと、明るきこと、
好ましきことのみに心を向けてそれを言葉に出し、
反対のことは心に留めず、言葉にも出さないことである。
出した言葉の方に心が向かうという原則がある。
運命のハンドルは言葉である。
     (「からだの設計にミスはない 操体の原理」たにぐち書店 より)


今、あらためてみても、深い言葉であると感じます。
なかなかできそうでできない部分でもあります。
自己啓発本には常に出てきそうなことばですが、
橋本先生も操体の概念からこのことはしっかりと見通していました。

私も
「出した言葉の方に心が向かう」
 ということをしっかりと心に留めておきたいと思います。


今日もブログを読んでいただきありがとうございました!


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2018年5月16日水曜日

ストレスが好むもの

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私たち人間は、昔も今も常にストレスにさらされていると思いますが、
ストレスが最も好むものがあります。
それは、心にとっても体にとっても「気持ちが悪いこと」なんです。

では、逆にストレスが嫌うものはなにかと言うと、「気持ちが良いこと」なんです。

つまり、気持ちが悪いことを繰り返して行うと、体は不調を訴え、
ストレスがどんどんと増強していきます。

そして、気持ち良いことを常に行っていれば、
つまり、気持ち良さを体に常に与えてやると、
体のストレスがどんどんと消えていきます。

体を動かすことが健康に良いと言われていますが、
これも、体が気持ち良いからなんですね。
体が辛く感じる運動は体には良くなさそうです。

激しい運動をすればそれだけ健康になるということでも無く、
体が気持ちよくなるような運動、適度な運動、ということが、体には良さそうです。

患者さんに動いてもらう時や、自分で体を動かす時など、
気持ち良さという感覚に従って動いてもらうのが、
健康に資する運動なんですね。


今日もブログをご覧いただきありがとうございます。


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2018年5月11日金曜日

圧痛の効かない人

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今日は、圧痛が効かなかった人のお話です。
60代の女性の方です。

足趾の圧痛刺激は全く痛くなく、むしろ気持ちいい、という方でした。

しかも、なんとも言えないくらい気持ちいいとのことです。


右側がそんな感じでしたが、

左側は、気持ちよくもないけど、全く痛くもない、とのことでした。



しかし、他の操法を施行した後、

もう一度同じ圧痛操法を施行してみると、

先ほどよりは痛くなってきたとのこと。

変わるんですね。


そして、手と体幹の方の圧痛はというと、

こちらの方は逆に、敏感なくらい、痛がっていました。


下肢と上肢・体幹では、全く様相が異なっていました。


人によって圧痛箇所は異なりますので、

足趾が全く効かなくても、

他の箇所を探してみることは必要ですね。

人によっても、日によっても、そして治療が進むにつれても、
痛みの在り方は変化してきます。
そして感覚のレベルも変化してきますので、
その変化をよくおさえておいてください。


今日はそんなお話しでした。


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2018年5月9日水曜日

入力よりも出力

今日も当ブログにお越しいただきありがとうございます!

今日は入力よりも出力、というお話し。
これは、以前のブログにも書いたことがあると思います。

脳への定着には、入力を繰り返すよりも、
出力を繰り返す方が効果的だということです。
学校の勉強でいうならば、参考書を繰り返し丁寧に読み込むより、
問題集を繰り返しやる方が、 効果的な学習が期待できる、ということになります。

脳は、繰り返し記憶されるから必要だ、というより、
繰り返し使うから必要なんだ、と解釈して、記憶を定着させるようです。

とするならば、 治療技術なんかも同じことが言えるような気がします。
何度も本を読んだり、DVDを見たり、セミナーに参加して、勉強するよりも、
臨床とかでたくさん使ってみる方が習得は早いということになります。
これは経験的にも言えますよね。

ただ、患者さんに使ってみるときには、
ある程度までは技術をしっかり身につけておくべきことは言うまでもありません。

当実践会の短時間テクニックセミナーも、
受講したあとは臨床でどんどん使用していただくことを前提にしています。
すぐに臨床で使えるテクニックをお伝えしています。

ただ、当実践会のセミナーに何回も参加する意義も実はあるんです。

セミナーには多くの受講生さんが一度に集まるので、
その分、数多く練習する機会があります。
半日で何十人もの人に試すこともできます。
実際の臨床ではないので、それこそ、たくさん練習することができます。
しかも練習相手は同じ治療家で、フィードバックももらえます。
そして、講師もそばにいます。
とても良い環境です。

そういうわけで、
当実践会のセミナーを大いに活用していただきたいと思います。

今日はそんなお話しで。

今日もブログを読んでいただきありがとうございました!


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2018年5月4日金曜日

Kポジションで手を押す方向

本日も当ブログにお越しいただきありがとうございます。

今日はKポジションのお話しです。

Kポジションというと、当実践会のセミナーでは、
肩こり編とか五十肩セミナー等でお伝えする技術ですが、
肩甲骨周りを緩めたい時には手っ取り早い方法です。
側臥位から手を前方に押し出すのと後方へ引くのを行ってもらうということは、
セミナー参加者ならご存じのことと思います。 、

このKポジションを施行する時、私は最近ではあえて
「この手を前方に押してきてもらっていいですか」
と声かけするのですが、
そうすると、患者さんが手を押してくる向きは様々になります。
そして、2回目や3回目でも1回目とは違った方向に押してきます。

こちらも中枢に、より戻っていくように抵抗を調整するので、
患者さんにとって、より最適な方向に押してくるようになります。
なので、施術者の方も、押してくる方向が常に変化するものと考えて、
抵抗の向きや力加減を調整しなければなりません。
ただ、どの向きが最も良いとかは答えがないので、
そこは患者さんに任せるしかありません。

Kポジションは視線のことだったり、上記のようなことだったり、
その他いろいろと細かなポイントがあるので、当実践会のセミナーに何度も参加して、
深めていってもらいたいと思います。

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2018年5月2日水曜日

あご挙上と頭蓋の調整

本日も当ブログにお越しいただきありがとうございます。

ある方が、数日前より血圧が上がり、頭痛もして、少しずつ悪くなっていると
感じているということで、施術を試みてみました。

とあるストレスから血圧が上がり、それが数日続き、いつもなら寝ていれば治るはずの
頭痛が治まらないとのことです。じっとしても歩いていても、左後頭部に痛みを感じていました。病院を受診してCT撮影もしましたが、特に問題もなく、頭皮神経痛という診断名(?)をいただいてきたようです。


さて、この方はIポジションでも基本操法でも体の繋がりは感じにくそうです。

でも、あご挙上は気持ちよさを感じてくれました。

そして頭蓋では左側硬膜の動きが悪いように感じられました。
調整したら、眠ってしまうほど気持ち良かったようです。

施術後、ほとんど症状方は改善したようでした。

あご挙上は、当実践会のセミナーでは基礎コースで学ぶ内容であり、
頭蓋の調整は応用コースで習得する技術です。

純粋に操体法だけでは対応が難しい症例や、あるいは、リラクゼーションサロンのような
場面でもこれらの技術は大いに真価を発揮できるのではないでしょうか?

今日はそんなお話でした。

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2018年4月27日金曜日

第1段階は「気持ち悪い」

本日も当ブログにお越しいただきありがとうございます!

さて、当実践会のセミナーではもうおなじみの「病気のプロセス」ですが、
歪み→感覚異常→機能障害→器質障害
と説明されているかと思います。

これを操体法の創始者の橋本敬三先生は、
第1段階:気持ち悪い
第2段階:働きが悪い
第3段階:中のものが変質する
という言い方もされています。

専門職だと、逆によくわからないかと思いますが、
患者さんとかに説明するときは、これはわかりやすいかな、なんて思っています。

そして操体法の良いところは、
この第1段階の時点で対応可能だというところです。
病院などの西洋医学の観点だと、
画像診断やその他検査で判明するような症状でないと対応できません。
「どこも異常ないですね。様子見ましょう。」
などと言われてしまうと思います。
リハビリ室でも、「ちょっとここが気持ち悪いんですけど」
とか 「ここに違和感を感じるんですけど」
と言われても、決定的な症状でなければ対応が難しかったのではないでしょうか。

一方、操体法では、患者さんの感覚を大事にするので、
この第1段階の感覚の異常とか違和感にも、対応することが可能です。
というか、その患者さんの感覚が大事な手がかりになります。
その患者さんの感覚を手がかりにして、操体法を施術して、
そして歪みを整えていく。

四肢・体幹の働きが悪くなったり、中のものが変質していく前に、
対応することができるようになります。

実際はここで、感覚レベルの問題もからんでくるようになります。
なぜなら、感覚レベルが悪いと、
感覚を飛び越えて、第2段階や第3段階まで飛び越えてしまうこともあり得るからです。
痛みとか違和感などの感覚は、身体からのサインなので、
この身体からのサインを受け取る感性が鈍ってしまうと、
いきなり、機能障害、器質障害へと行ってしまうこともあるのです。

さて、当実践会の短時間テクニックセミナーでお話ししている、
この病気のプロセスと、感覚レベルのお話しは、とても大事な部分です。
(その他の部分も、全部大事なんですけどね)
何度も聞いて、本も読んで、実践もしていくと、よく理解できるかと思います。
なので、手前味噌にはなりますが、1回だけではなく、
複数回セミナーに参加されると、実技部分と同様に、
こういった話しもより深く理解できるようになると思います。

今日はそんなお話しでした。

今日もブログを読んでいただきありがとうございました!

2018年4月25日水曜日

身体運動の法則 その2

本日も当ブログにお越しいただきありがとうございます!



今日は、身体運動の6つの法則、

残りの3つをお話ししたいと思います。


最初の3つは、

1.連動の法則

2.重心安定の法則

3.重心移動の法則


そして4つめは、


4.呼吸との関連


力強い運動、あるいは急激な運動は、

息を吐くときか、息を止めているときにするものです。

武道でもスポーツでも、気合を入れて攻める時とか、動くときは、

息を吐きながら行うと思います。

息を吸うときは運動神経が働かないようです。


また、

ギックリ腰も吸気の時になる、と橋本先生はおっしゃっています。


くしゃみしたとき時とかは、呼気だとは思いますが、

その場合は、腹圧によって腰の関節や椎間板に衝撃が加わるのと、

急激な前屈みの姿勢などが関係するようです。


重い物を持ち上げるときは、息を止めたりすると思いますが、

軽い物の場合は、身体が緩んでいる状態の時もあるので、

そういう時にもギックリ腰になりやすいようです。


もちろん、そこに至るまでに身体の状態も悪くなっているということもあります。


呼吸は、スポーツ、お産、日常生活、精神状態、などいたるところで重要になってきますね。



さて、5番目。


5.動作と姿勢と感情


橋本敬三先生の言葉を借りれば、

「怒る時は腹を立て、季肋に力を入れると肝にさわり、

 悲しみ憂いは、前屈して、呼吸器、消化器を圧迫し、驚くと腎に衝撃を与え、

 腰が抜けることがある。」


動作と感情は連動していることを述べています。


また、姿勢についても、

自信があるときは胸を張るし、

不安な時は眼球がちょろちょろと動きますし、

優しい顔で激怒することはできません。

姿勢と感情も連動しています。



6.飲食との相関


橋本敬三先生は、食べ物は生命のもと、であり、

物の食べ方にもちゃんと法則があるのだと言います。

それを無視すればやはり身体の調子がおかしくなる、と。



添加物や防腐剤のような毒をとることはせず、


その季節の物を食べなさい、

うまい物を食べ過ぎるな、

肉を食べたら、その7倍の野菜やご飯を食べなさい、


などと説いています。


昔から、しっかりと食の重要性も説いておられました。



以上、6つの身体運動に関わる法則や関連性があります。


そのどれかの法則を無視するならば、


身体運動に問題が起こるということです。



操体法って、単なる治療手技とかではなくて、


生きるための様々な法則をも考慮にいれた、

人間全体をみていく体系なんです。


まだまだ奥は深いです…。



今日はそんなお話しでした。


今日もブログを読んでいただきありがとうございました!

2018年4月20日金曜日

身体運動の法則 その1

本日も当ブログにお越しいただきありがとうございます!



操体法の創始者である橋本敬三先生は、

身体運動の法則として、以下の6つを挙げています。


1.連動の法則

2.重心安定の法則

3.重心移動の法則

4.呼吸との関連

5.動作と姿勢と感情

6.飲食との相関




まず、1の連動の法則についてですが、


橋本先生は、

全運動系は中枢神経を介して連動装置になっているといいます。

つまり、身体の一部分をある目的に向かって動かすと全系が協力的に動く、

ということです。



このことは、

臨床家の方は実感していることと思いますし、

三浦先生の著書の「操体法入門」などでも詳細に解説されています。



そして、

手足や指趾を固定し抵抗をかけると、

近隣関節から順次協調して動いていくということもいえます。


さらに橋本先生は、

一カ所に歪みができると、これをカバーするために、

系統的に歪みが波及するとも述べています。


逆に操法にあたって、末端局部からの操作により、

遠隔の部分にも好結果がでるということは、

「痛い部分には触れない」 「遠隔治療」

というキーワードで、代表中村も常日頃述べているところです。




次に、

2の重心安定の法則ですが、


橋本先生は、

腰をまっすぐに伸ばし、ここをカナメとして運動すること、と述べています。

そのために、

手は小指に、足は母趾に力点を置くつもりで動作せよといいます。

そうすれば、可動域も大きくなり、

能率も良く、疲れも少なく、フォームも綺麗になります。

スポーツその他どのような動きにも共通の法則です。




そして3の重心移動の法則ですが、


橋本先生は、


屈曲運動時は反対側に、

伸展時並びに回旋時は同側に重心を移動させなければならないと述べています。


屈曲は体幹の前屈と後屈のことで、

前屈時は骨盤は後ろへ、後屈時は骨盤は前へ、ということですね。


伸展は、上に手を伸ばすような動き、

例えば、右手を上に伸ばしたときは右側に重心をかける、ということですね。



回旋は体幹の回旋です。

回旋した方向に重心をかける、ということです。




体幹の側屈の時は、間違えやすいですが、


右側屈の時は左足に重心がかけ、

左側屈の時は右足に重心をかけます。

 
当実践会のセミナーを受講された方は、体験したことがあると思います。




さて、長くなりますので、残りの3つはまたの機会にお話ししたいと思います。



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2018年4月18日水曜日

ギプスしている方へのKポジション

本日も当ブログにお越しいただきましてありがとうございます。

先日、肩のこりを訴える患者さんを施術する機会がありました。

凝っている方の肩甲骨周りは固くなっています。

こういうときには、当実践会でお伝えしているKポジションを行うのが、
手っ取り早い訳ですが、

この患者さんはあいにく、前腕部骨折で前腕部はギプス固定されています。

さすがに、通常の、末梢から圧をかけるやり方では、

骨折部に悪い影響を与えかねません。

肘から圧をかけてみようかとも一瞬考えましたが、

無理せずとも、

kポジションの後方へ引く方だけを行うことにしました。
ただし、セミナーでお伝えしている患者さんの前方へ立つやり方ではなく、
患者さんの後方へ回って、肩甲骨内側縁を保持する(抵抗をかける)方法です。

三回施行し、結果、これだけでも、十分に肩甲骨周りは緩みました。

当実践会のセミナーでは、
最もわかりやすい方法、効果を実感しやすい力加減で、
Kポジションをお伝えしていますが、
実際はいろいろな応用や別法があったりします。

前でも後ろでも動きがあると痛みを感じる方もいて、
そういう場合には例えば、釣り合いを保つように抵抗をかける方法もあります。

これらの応用や別法は、1回のセミナーではお伝えしきれないので、
上級コースにお進みいただくか、
繰り返し受講されることをおすすめいたします。

一回だけ受講して、臨床でなかなか使えない、ではもったいないと思います。

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2018年4月13日金曜日

快適感覚と要求感覚

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操体法の原理原則は、
「気持ちいい方へ身体を動かすと身体は自然に整っていく」
というものです。

気持ちいい、というのは、人間の身体の中にもともと備わっている
原始感覚です。

操体法ではこの「気持ちいい」という原始感覚をとても大切にします。
操体法、特に基本操法を行うとき、
「気持ちいい感じがありますか?」
などと患者さんには必ず尋ねます。
多くの方は最初はこの「きもちいい」がわかりにくいので、
「腰・背中が伸びる感じがありますか?」
とか
「背中が反ってくる感じがありますか?」
などと声かけの仕方を工夫しています。

さて、操法を施行する際、
どちらの方に動いてもらうか決めるときに、
「どちらが楽ですか?」とか
「どちらが動きやすいですか?」
などと尋ねるようにしていると思います。

たいていは、楽な方を選択すれば間違いはありません。

では、右の方が楽だけど、左の方が気持ちがいい、
といった場合はどうしますか?

そうした場合は、さらに、
「どちらの方をやってみたいですか?」
あるいは
「どちらの方を味わってみたいですか?」
と尋ねます。

これは「要求感覚」の確認になります。

ちょっとまとめますと、
「どちらが楽ですか?」
というのは、動きの分析の話し。

「どちらが気持ちいいですか?」
というのは、快適感覚の話し。

 「どちらをやってみたいですか?」
というのは、要求感覚の話し。

ということになります。

はじめから、
「どちらをやってみたいですか?」
と尋ねても、目が点になる患者さんが多いと思いますので、
そこら辺は、場合に応じて、
患者さんの感覚レベルに応じて、ということになろうかと思います。

最初の選択としては 、
「どちらが楽ですか?」や 「どちらがやりやすいですか?」
でよいと思います。

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2018年4月11日水曜日

自分でも考えよう

本日も当ブログにお越しいただきありがとうございます!


以前に何かで読んだお話なんですが、

口べたで人付き合いが苦手だというある人が、

周りから絶対に向いてないからやめておけ、といわれながらも、

営業マンとして就職したそうです。

案の定、入社直後は全くダメで、

1日100件の飛び込み営業をしても、ドアすら開けてもらえなかったそうです。

そして三日後に辞めることを思ったそうですが、
辞める前に自分の思うようにやってみようと考え、
会社のマニュアルとは正反対のことを始めたそうです。

そうして、初めてのお客さんがつき、
その後、自分なりの営業を編み出して、
トップセールスマンになったとのことです。

そして、口べたで人付き合いが苦手だったからこそ、
「売り込まない」「説得しない」「自慢しない」
という独自の営業術ができあがっていった、と話しています。

何かを学ぶ時は、
しっかり学んだ後でも、
学んだことをしっかりと実行に移すことと同時に、
自分の頭で考え、工夫することも大事なんだと思います。


100%学んだことがそのまま当てはまることもおそらくないわけで、
少しはバリエーションがあるのだろうと思います。

うまくいかなかったときに、
自分の頭で考えて、
オリジナルの工夫をしていくということは、
とても大事なんだろうなとあらためて思います。

操体法でも、はじめは基本を忠実にコピーすると思いますが、
その後は、患者さんに合わせて応用していくことも必要になってきますよね。

そのためには自分でもいろいろと
勉強しなくてはならないのは言うまでもありませんね。

今日はそんなお話しでした……。


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2018年4月4日水曜日

上肢帯の重だるさ

本日も当ブログにお越しいただき、ありがとうございます。



先日、右の首~肩~腕にかけて重くなってきた、という方が来院されました。



原因が不明で、本人も辛そうな様子でした。



どうしようかとも少し思いましたが、



歪みのチェックという意味合いもあり、



Iポジションを施行してみました。



基本の蹴りパターンでは、



前屈みの瞬間に、



「肩の方まで効いてる!」



と叫んでいました。



つながりは良い人のようです。



でも、改善度合いとしては、10→8くらいでした。




この方の場合は、上肢からのIポジションが良かったようです。



8→4



まで改善しました。



あと、かかと突き出しも、本人曰く「効いた」ようで、




あご挙上も気持ち良かったようです。




最終的にとても満足して帰られました。




今回のような症状でもIポジションを用いてアプローチ出来るんですね。



アプローチの仕方はいろいろとあるとは思いますが、



Iポジションをご存知の方は、是非Iポジションを磨いてみてください。



きっと強力な武器になると思います。



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2018年3月28日水曜日

いろんなパターンを習得しよう

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操体法に関しては、



私の必殺技は、



Iポジションなんですが、



基本の蹴り~内旋パターンを使えば、



痛みや動きやすがが、



7割~10割ほどは改善してしまいます。(6割でいいのに)



 ところが先日、に二人続けて、



この必勝パターンでほとんど改善しない人が現れました。



下手こいたつもりはなかったので、



足からのつながりが悪いのかなと考え、



上肢のからのIポジションを施行してみました。



すると、完璧に決まりました。



一人は、10割違和感が消えていまいました。(6割でいいのに)




IポジションでもKポジションでも、その他操法でも、




基本は大事ですが、




別法とか応用とかも知っておくと、




適用範囲がグンと広がると思います。




当実践会の短時間テクニックセミナーでは、



Iポジションの上記3パターンは、



お伝えしておりますので、



しっかりと習得しておくことをオススメいたします。



わからない部分は、



セミナー時間ないし終了後でも、時間を見つけて



講師に尋ねてみてください。



あるいは、是非上級コースに進んで、



すべてを学んでみてください。



基本部分だけ学んでも十分に結果は出せますが、



それでも、それがうまくはまらない方もいらっしゃいます。



それで、「この手技で効果がでない人もいる」と考えるのはもったいないです。



 ぜひ、操体法を深めていただきたいと思います。




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2018年3月21日水曜日

歪みは無い方が言い?

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今日は歪みは無い方がいい? というお話し。


歪みというと、普通は無い方がいいものと考えてしまいます。



でも、実際は、



私たちは、生活していく上で、



誰でも多かれ少なかれ、どこかが歪んでいます。


当実践会のセミナーでも、

受講生の皆さんに試していただいていますが、


あの、体幹の回旋や前後屈、側屈です。


ほとんどの皆さんは、左右前後にわずかでも違いがあると思います。


それが、歪みというわけですが、


その歪みが必ずしも何らかの症状を引き起こしてるわけでもありません。


それは、一つには、症状が現れるまでの歪みではないということもあるでしょう。

その場合は、放っておくと、症状が現れてくるかもしれません。



そして、もう一つは、無くなってはいけない歪み、もあるということです。



つまり、歪みには、

なくなってはいけない歪み



なくなったほうがいい歪み


の二つがあるということになります。


臥位の操法や、施術で、歪みがとれて、筋骨格のバランスがとれても、

いざ起きて歩いてみると、なんかフラフラするとか、

歩きづらくなった、ということがあり得ます。


これは、なくなってはいけない歪みが、なくなってしまった可能性があります。


臥位と座位、立位では、

重力の影響が異なりますので、

そういったことも考えられるわけですね。


重力の影響下で、体のバランスを整えるために、

あえて生じている歪み、というのもあるので、

施術する側としては、注意する必要がありますね。


常に、立って、そして歩いている状態での変化を把握する必要があるということですね。


ちょっと難しい話しもあるので、

詳しくは、以下の本を参考にしてみてください。

「操体法治療室 ーからだの感覚にゆだねる」 三浦寛・今昭宏著 たにぐち書店

とてもおもしろい本ですよ!


今日はそんなお話しで。


今日もブログを読んでいただきありがとうございました!




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2018年3月14日水曜日

「人の身体は治せない」

本日も当ブログにお越しいただき、ありがとうございます。



今日は、以前に操体法の勉強会に参加したときのお話です。



操体法について、



操法(操体法の実際の施術)をやる上で最も大切なのは、



「相手の症状をなくすことではありません」と。



講師の先生がおっしゃいました。



えっ?! という感じですよね?



むしろ真逆で、痛みを取ってはだめだとのことです。



そのときはとても不思議に思いました。



「痛みというのは身体からのサインです。」



そして、「そのサインはなんで出てるの?」という所を見つけて、






教えてあげるのが施術者の役割である、ということです。







これを聞いて、当時の私はなるほど~と唸ってしまいました。



確かに、痛みというのは身体からの危険信号であり、



その危険信号がなければ、逆に命にもかかわります。



その危険信号を安易に取るのではなく、



その危険信号が出ている大元の原因を教えてあげて、



本人自らに改善してもらう。



これが本当の治療なのではないか。



ここまで聞いて、



操体法って、とても素晴らしい!



と感銘をうけました。



操体法創立者の橋本敬三先生は、




「治療なんて下の下だ」



とおっしゃっています。



仙台の今先生も、常日頃、



「人の身体は治せない」



とおっしゃっています。





面白い世界だと思いませんか?




操体法を一つの症状別手技と考えるにとどまらず、



このような世界観でとらえて、



患者さんの健康増進に寄与できたら素晴らしいと思います。



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2018年3月7日水曜日

薬も60点で…

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操体法では、60点でよしとする、という考えがあります。





聞いたことがある人も多いと思います。





今日は、操体法創始者の橋本敬三先生のお話しを参考にしてみたいと思います。



橋本敬三先生は、薬についてこんなことをおっしゃっています。





薬は確かに黴菌(ばいきん)の繁殖を抑えてくれるが、

それによって私たちのからだそのものが良くなるわけではない、



薬はのめば飲む分だけ自分のからだも壊れていく。






さらに、たとえて、



黴菌が100匹攻めてきても、そのうちの60匹を殺して、

40匹がそこをかいくぐってきても、


こちらは大丈夫という状況になっていればいい、

1匹でも入れまいとすると、薬がいくらあっても足りず、


全滅させる前に、こちらがぶっ倒れてしまう




と述べています。


さらに、



ふと気がつくと、敵をやっつけるための凶器で自分がやられてしまい、


またその対策を講じると言ったいたちごっこになってしまう、



とも述べています。




痛み止めの薬と、それを飲んで胃を悪くするので胃薬を処方される、というのは


良くある話しですよね。



橋本先生のこの説明はとてもわかりやすいですよね。




今、薬をのんでいる方でも、


全てやめるようなことをしなくても、


気持ち60%くらいは薬に頼って、


あとの40%は自分の力で治す、


といった気持ちだけでも持つことができれば、

 
それで良いのではないかと思います。


自分の生活に気をつけるようになり、


橋本先生のいう、


息・食・動・想


の法則に従い、生活の歪みを正すことができるようになってくれば、


もしかしたら、薬に頼らなくてもいいからだになっていくかもしれません。







操体法での施術に関しても、同様に、



60点でよしとして、



それ以上は治さない、



ということは、



その人の自然治癒力を高める、と言う点で大事になります。



今日はそんなお話しでした。


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2018年2月28日水曜日

なぜ良くなった?

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先日こられたある患者さんのお話し。



その患者さん、数ヶ月前に突然なんの前触れもなく、




片側の、腰から下肢の痛みが発生したそうです。



俗に言えば、座骨神経痛ということでしょうか。



針を打っても、



マッサージ等を受けても、



病院行って痛み止めの薬をもらって飲んでも、



ほとんど効き目がなかったそうです。



ほんとに「どこに行っても良くならなかった」方です。



この方に、まずIポジションを施行してみると、



片側のつまり感など左右差はなくなりましたが、



先の痛みはまだ残存していました。




最終的に、この方に最も効果があったのは…、



痛みのある側とは反対の足の薬指でした。




そこに圧痛操法を施行しました。



すると痛みが、10→3へと軽減しました。



 なぜ、反対側の薬指だったのかはうまく説明できませんが、



視診や触診などで、



ここがあやしい、と感じることがあります。



こういったことは、やってみなければわからない部分でもあります。



エビデンスももちろん大事ですが、



やってみていろいろと経験することもまた大事かと思います。




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2018年2月21日水曜日

脳は何のためにある?

本日も当ブログにお越しいただきありがとうございます。



さて、皆さんは「脳」って何のために存在していると思いますか?


思考するためでしょうか?


感情を作るためでしょうか?


あるいは意思決定をするためでしょうか?



脳ができたのは5億年ほど昔だと言われているそうです。





最初、比較的単純な原虫のような動物の中に、脳の原型ができあがったそうです。



脳科学者の池谷裕二先生は、


かれらが高度な意思決定をしたり感情を生み出したり、悲しんだり喜んだりするために



脳を生み出したとは、とうてい思えない、





そして、


たとえばヒルのような動物にも脳があるが、


あれは他者とのコミュニケーションを楽しむためにできたわけではない。



と述べています。


では、何のための脳なのでしょうか?



池谷先生によれば、


ヒルのような動物にも脳があるのは、


他者とのコミュニケーションを楽しむためではなく、


環境の中にいて、おいしいものがあったらそちらに行こうとか、


まずいものがあったらそこから逃げようとか、


何かわからないものがあったらどちらかに決めるとか、


食べるものなのかそれとも敵なのかといった、


情報として入ってくる身体感覚を、


寄っていくか逃げるかというシンプルな身体運動に変換するための


装置として脳を生み出しているということだそうです。


なるほど、と思います。


さらに、



身体感覚が入ってきて、これを脳の中で計算して、


その演算結果を身体運動に替えるためのコンバーター、


感覚を運動に替えるためのコンバーター、


身体を入力と出力で結ぶためのコンバーターとして脳ができた、


と述べています。


そして、


「脳がない動物はたくさんいるが、身体のない脳はない」


「よく脳はすごいと尊敬を集めているようだが、 脳はむしろ身体の奴隷」


と語っています。


私は、この一連の考えに感銘を受けました。




脳が発達した(?)現代では、


入力された感覚が不快なものでも、


逃避するという身体運動に変換されないようです。


少々不快でも我慢するものだという、


かなりのバイアスが脳にかかっているように思えます。



私たちがお伝えしている、いわゆる感覚レベルが悪くなっている状態ともいえます。



もし脳が、感覚を運動に替えるためのコンバーター、という


本来の働きを取り戻すならば、


良い感覚が入力された時に、それに対応する動きが生じるはずです。


操体法でいえば、自発動が生ずるのではないでしょうか。


感情や、思考、意思決定をやめることはもちろんできませんが、


身体感覚と運動を重要視する操体法によって、


感覚を運動に変換するという脳本来の動きも、


取り戻せればと思います。



今日はそんなお話でした。



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セラピストスキルアップ実践会

2018年2月14日水曜日

シンプルにぎっくり腰

本日も当ブログにお越しいただきありがとうございます。



今日はごくごく簡単な症例の報告です。



ぎっくり腰で来院された比較的若い男性です。



まず圧痛操法を行ってみます。



当実践会の基礎コース(アドバンス)でお伝えしている圧痛操法、



刺激する場所はいくつか提示しておりますが、



たいていの方は足趾の圧痛は効果的なように思います。




今回の患者さんは、



足趾の圧痛は、どの指も全く痛くありませんでした。



感覚レベル悪いのかな、と思ったりもしましたが、



他の部分で効果的なところがありました。



この方の場合は、



ふくらはぎの真ん中やや上側(固いところがありました)と、



晴眼穴でした。



この部分の圧痛操法を行って、



ぎっくり腰の立ち上がり時の痛みや、



前屈時の痛みがかなり改善されました。



その後、つま先下げも行ってみましたが、



2回施行して、2回目で気持ちよさも感じていただけたようです。



さらにすっきりされ、動きも改善されました。



あとは、しっかりと説明をして、



次回の予約もいただきました。



操体法を習う前は、



ぎっくり腰の方はどうしていいかわかりませんでしたが、



操体法に出会ってからは、



ぎっくり腰はむしろシンプルに治療できるようになりました。



もちろん、ぎっくり腰になる背景というのもあるので、



そこにもしっかりとアプローチしていくことは必要になりますが。



今日はそんなお話でした。



今日もブログをご覧いただきありがとうございます。



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セラピストスキルアップ実践会

2018年2月7日水曜日

人にしてもらった親切、覚えていますか?

本日も当ブログにお越しいただきありがとうございます!



皆さんは、


自分が人にしてあげた親切なこと、と


自分が人にしてもらった親切なこと、と


どちらが多いと思っていますか?



アメリカの研究でこんなのがあるそうです。


400名の大学生に対して、


「人にしてあげた親切な行動」と、


「人にしてもらった親切な行動」を、


それぞれ書き出させました。


すると、その思い出したエピソードの数にはどれくらいの差があったでしょうか?




なんと、


35対1


だったそうです。


つまり、「人にしてあげた親切な行動」を35倍も多く覚えていたということです。


普通に考えれば、1対1くらいにはなりそうですが、


実際は、35倍も、自分が人にしてあげた親切を記憶しているということです。



心理的には、


親切を受けていると、恩を返していないことになり、


心の重荷になるので、すぐに忘れてしまうそうです。


逆に恩を売ることは心地よいことなので、強く心に残るようです。


人の記憶はかように都合良くできているようなのです。




例えば、誰かに期待を外された時など、


「あれだけしてやったのに!」


と感じても、


実際は、自分がしてあげた親切なことをたくさん覚えているだけで、


自分が受けた親切なことをほぼほぼ忘れてしまっている可能性が高いです。



「親切なこと」は「いいこと」とか「いい思い」に置き換えられると思います。



つまり、


「あれだけしてやったのに」


と感じても、


おそらく、同じくらい、その人から「いいこと」をしてもらっていたり、


「いい思いを」させてもらっているのではないかと考えられます。



ただそれを感じていないだけ……。



これは、当実践会のセミナーやメルマガなどで常日頃お伝えしている、


感覚レベルの話しと似ていませんか?


「自分はツイていない」とか「自分は何もしてもらえない」


と感じている人は、


「自分がしてもらっている親切」や「いい思い」を


感じることができにくくなっている…。


親切やいい思いの感覚レベルが低くなっている、と言えるような気がします。


だって、35対1ですからね。


この比率が逆転するか、1対1に近くなればなるほど、


この感覚レベルがよい、と言えるのではないでしょうか。



この感覚レベルがよい人ほど、


幸せを感じることができたり、


感謝の心を常に持つことができたり、


謙虚になることができたりするのではないでしょうか。



私はというと…


まだまだ、ですね。


皆さんはいかがでしょうか?



今日はそんなお話しででした。





今日もブログを読んでいただきありがとうございました!




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