2018年2月28日水曜日

なぜ良くなった?

本日も当ブログにお越しいただき、ありがとうございます。



先日こられたある患者さんのお話し。



その患者さん、数ヶ月前に突然なんの前触れもなく、




片側の、腰から下肢の痛みが発生したそうです。



俗に言えば、座骨神経痛ということでしょうか。



針を打っても、



マッサージ等を受けても、



病院行って痛み止めの薬をもらって飲んでも、



ほとんど効き目がなかったそうです。



ほんとに「どこに行っても良くならなかった」方です。



この方に、まずIポジションを施行してみると、



片側のつまり感など左右差はなくなりましたが、



先の痛みはまだ残存していました。




最終的に、この方に最も効果があったのは…、



痛みのある側とは反対の足の薬指でした。




そこに圧痛操法を施行しました。



すると痛みが、10→3へと軽減しました。



 なぜ、反対側の薬指だったのかはうまく説明できませんが、



視診や触診などで、



ここがあやしい、と感じることがあります。



こういったことは、やってみなければわからない部分でもあります。



エビデンスももちろん大事ですが、



やってみていろいろと経験することもまた大事かと思います。




今日もブログを読んでいただきありがとうございました!




PS 
腰痛を改善したければこのセミナーへ↓
https://nakamura-koutarou.1andingpage.com/?page_id=412


PPS
あなたの悩みはどれ? ↓
http://nakamura-koutarou.1andingpage.com/?page_id=6382




セラピストスキルアップ実践会 

2018年2月21日水曜日

脳は何のためにある?

本日も当ブログにお越しいただきありがとうございます。



さて、皆さんは「脳」って何のために存在していると思いますか?


思考するためでしょうか?


感情を作るためでしょうか?


あるいは意思決定をするためでしょうか?



脳ができたのは5億年ほど昔だと言われているそうです。





最初、比較的単純な原虫のような動物の中に、脳の原型ができあがったそうです。



脳科学者の池谷裕二先生は、


かれらが高度な意思決定をしたり感情を生み出したり、悲しんだり喜んだりするために



脳を生み出したとは、とうてい思えない、





そして、


たとえばヒルのような動物にも脳があるが、


あれは他者とのコミュニケーションを楽しむためにできたわけではない。



と述べています。


では、何のための脳なのでしょうか?



池谷先生によれば、


ヒルのような動物にも脳があるのは、


他者とのコミュニケーションを楽しむためではなく、


環境の中にいて、おいしいものがあったらそちらに行こうとか、


まずいものがあったらそこから逃げようとか、


何かわからないものがあったらどちらかに決めるとか、


食べるものなのかそれとも敵なのかといった、


情報として入ってくる身体感覚を、


寄っていくか逃げるかというシンプルな身体運動に変換するための


装置として脳を生み出しているということだそうです。


なるほど、と思います。


さらに、



身体感覚が入ってきて、これを脳の中で計算して、


その演算結果を身体運動に替えるためのコンバーター、


感覚を運動に替えるためのコンバーター、


身体を入力と出力で結ぶためのコンバーターとして脳ができた、


と述べています。


そして、


「脳がない動物はたくさんいるが、身体のない脳はない」


「よく脳はすごいと尊敬を集めているようだが、 脳はむしろ身体の奴隷」


と語っています。


私は、この一連の考えに感銘を受けました。




脳が発達した(?)現代では、


入力された感覚が不快なものでも、


逃避するという身体運動に変換されないようです。


少々不快でも我慢するものだという、


かなりのバイアスが脳にかかっているように思えます。



私たちがお伝えしている、いわゆる感覚レベルが悪くなっている状態ともいえます。



もし脳が、感覚を運動に替えるためのコンバーター、という


本来の働きを取り戻すならば、


良い感覚が入力された時に、それに対応する動きが生じるはずです。


操体法でいえば、自発動が生ずるのではないでしょうか。


感情や、思考、意思決定をやめることはもちろんできませんが、


身体感覚と運動を重要視する操体法によって、


感覚を運動に変換するという脳本来の動きも、


取り戻せればと思います。



今日はそんなお話でした。



今日もブログをご覧いただきありがとうございます。



PS 
【本日までの限定公開】新ビデオ:顎関節のメカニズム↓
https://goo.gl/VKa3Zk


PPS
あなたの悩みはどれ? ↓
http://nakamura-koutarou.1andingpage.com/?page_id=6382




セラピストスキルアップ実践会

2018年2月14日水曜日

シンプルにぎっくり腰

本日も当ブログにお越しいただきありがとうございます。



今日はごくごく簡単な症例の報告です。



ぎっくり腰で来院された比較的若い男性です。



まず圧痛操法を行ってみます。



当実践会の基礎コース(アドバンス)でお伝えしている圧痛操法、



刺激する場所はいくつか提示しておりますが、



たいていの方は足趾の圧痛は効果的なように思います。




今回の患者さんは、



足趾の圧痛は、どの指も全く痛くありませんでした。



感覚レベル悪いのかな、と思ったりもしましたが、



他の部分で効果的なところがありました。



この方の場合は、



ふくらはぎの真ん中やや上側(固いところがありました)と、



晴眼穴でした。



この部分の圧痛操法を行って、



ぎっくり腰の立ち上がり時の痛みや、



前屈時の痛みがかなり改善されました。



その後、つま先下げも行ってみましたが、



2回施行して、2回目で気持ちよさも感じていただけたようです。



さらにすっきりされ、動きも改善されました。



あとは、しっかりと説明をして、



次回の予約もいただきました。



操体法を習う前は、



ぎっくり腰の方はどうしていいかわかりませんでしたが、



操体法に出会ってからは、



ぎっくり腰はむしろシンプルに治療できるようになりました。



もちろん、ぎっくり腰になる背景というのもあるので、



そこにもしっかりとアプローチしていくことは必要になりますが。



今日はそんなお話でした。



今日もブログをご覧いただきありがとうございます。



PS 
腰痛を改善したければこのセミナーへ↓
https://nakamura-koutarou.1andingpage.com/?page_id=412


PPS
あなたの悩みはどれ? ↓
http://nakamura-koutarou.1andingpage.com/?page_id=6382




セラピストスキルアップ実践会

2018年2月7日水曜日

人にしてもらった親切、覚えていますか?

本日も当ブログにお越しいただきありがとうございます!



皆さんは、


自分が人にしてあげた親切なこと、と


自分が人にしてもらった親切なこと、と


どちらが多いと思っていますか?



アメリカの研究でこんなのがあるそうです。


400名の大学生に対して、


「人にしてあげた親切な行動」と、


「人にしてもらった親切な行動」を、


それぞれ書き出させました。


すると、その思い出したエピソードの数にはどれくらいの差があったでしょうか?




なんと、


35対1


だったそうです。


つまり、「人にしてあげた親切な行動」を35倍も多く覚えていたということです。


普通に考えれば、1対1くらいにはなりそうですが、


実際は、35倍も、自分が人にしてあげた親切を記憶しているということです。



心理的には、


親切を受けていると、恩を返していないことになり、


心の重荷になるので、すぐに忘れてしまうそうです。


逆に恩を売ることは心地よいことなので、強く心に残るようです。


人の記憶はかように都合良くできているようなのです。




例えば、誰かに期待を外された時など、


「あれだけしてやったのに!」


と感じても、


実際は、自分がしてあげた親切なことをたくさん覚えているだけで、


自分が受けた親切なことをほぼほぼ忘れてしまっている可能性が高いです。



「親切なこと」は「いいこと」とか「いい思い」に置き換えられると思います。



つまり、


「あれだけしてやったのに」


と感じても、


おそらく、同じくらい、その人から「いいこと」をしてもらっていたり、


「いい思いを」させてもらっているのではないかと考えられます。



ただそれを感じていないだけ……。



これは、当実践会のセミナーやメルマガなどで常日頃お伝えしている、


感覚レベルの話しと似ていませんか?


「自分はツイていない」とか「自分は何もしてもらえない」


と感じている人は、


「自分がしてもらっている親切」や「いい思い」を


感じることができにくくなっている…。


親切やいい思いの感覚レベルが低くなっている、と言えるような気がします。


だって、35対1ですからね。


この比率が逆転するか、1対1に近くなればなるほど、


この感覚レベルがよい、と言えるのではないでしょうか。



この感覚レベルがよい人ほど、


幸せを感じることができたり、


感謝の心を常に持つことができたり、


謙虚になることができたりするのではないでしょうか。



私はというと…


まだまだ、ですね。


皆さんはいかがでしょうか?



今日はそんなお話しででした。





今日もブログを読んでいただきありがとうございました!




PS 

腰痛を改善したければこのセミナーへ↓
https://nakamura-koutarou.1andingpage.com/?page_id=412


PPS
あなたの悩みはどれ? ↓
http://nakamura-koutarou.1andingpage.com/?page_id=6382





セラピストスキルアップ実践会