問診で患者さんの服薬状況を聞くと、
高齢の方の大半は、何かしらの薬を飲んでいることがわかります。
たいていは、血圧の薬か、
「血液さらさらの薬」
のようです。
巷でも聞くように、
何十種類もの薬を飲んでいる方もいます。
まだ若いのに、やはり十種類以上の薬を飲んでいる方もいます。
また、現病歴からみて、なんでこの薬を飲んでいるんだろうと思い、
尋ねてみると、
「さあ、なんででしょう。」
とよくわかっていない方もいます。
めまいがする、と病院へ行くと、
脳梗塞の疑いなんて病名がついて、
予防的(?)に血液さらさらの薬を処方されることもあるようです。
おそらくなんの疑いもなく、
医師の指示通りに、
処方された薬を飲み続けているのでしょう。
もちろん、患者さんに、薬飲むのはやめなさい等とは言いません。
血圧の役目とか、コレステロールの役割とか、
そういったことを簡単に説明することはあります。
あと薬の副作用の話しもすることがあります。
症状の原因の一つになっている可能性もあります。
一方、
いつか薬を全部いっぺんにやめてみようと思ってる、なんて方もいます。
その方の知り合いに、100歳を超えてなお、詩吟など精力的になさっている方がいて、
声量もすごいとのこと。
血圧も200を超えるときもあるのに、
薬を一切飲まず、
常に元気でいるとのこと。
私もその方には一度会ってみたい気がします。
さて、薬を飲むということは、薬に依存するということです。
さらにいうと、医者に依存するということです。
ある医師ははっきりと、医者は病気を治せないと言っています。
その医師はさらに、本来病気は自分で治すものだと言っています。
薬や医者に依存していいては、
自分で治る力、自己治癒力が衰えてしまいます。
するとさらに病気は治りにくくなってしまいます。
施術家やセラピストとしても、
患者さんが治療依存に陥るのは極力避けたいところです。
以前も話したこととかぶりますが、
操体法で劇的に効果があったとき、
同じことをしているのに、効果が出ない人と、
劇的に効果が現れる人がいるということは、
やはり、本人の治る力の違いだよな、
と思ってしまします。
今日はそんなお話しをさせていただきました。
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